神とは、なんぞや?
神とはいったいなんなのであろうか? キリスト教の聖書 イスラム教のコーラン 仏教の経典 ヒンドゥー教のヴェーダ など、宗教によって聖典があり、そこに神の存在について書かれていることが多い。 神の定義はそれぞれの宗教で異なる。そして、神は主にその宗教の聖典で定義されている。 ただし、日本の神道など明確な聖典がない宗教もある。 では、神を明確に定義している宗教について考えてみることにする。 現代では、過去に書かれた聖典を元に、そこに登場する"神"についての議論がなされている。その議論は、その宗教が始まった時から行われ、時代とともに"神"に対する認識が変化しながら現代に至る(神は唯一無二の存在とすると、その認識は変化しないとも考えられる)。 では、神を定義した聖典とはいったい誰の手により、何の目的で書かれたのであろうか? 果たして聖典ができる前までは、神は存在しなかったのだろうか? いや、存在していなかったわけではない。それぞれの人間が考えていた超自然的なものを体系的にまとめ上げ定義付けしたことにより、それが神として集団意志の元に認識されるようになったのではないか、と考える。 「神の存在証明」については、哲学的に様々な試みが行われている。 では、「神の存在意義」については、どのような研究がなされているのだろうか? "神"とは人間の精神構造上必要な存在なのであろうか? このテーマについては、"神"が宗教や考える人間によっても異なることから、答えが出るものではない。"神"について考える人々にそれぞれ答えがあるのだろう。そして、その答えこそが"神"と呼ばれるものなのかもしれない。