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8月, 2018の投稿を表示しています

アプリケーション毎に異なるテーマを適用して起動する方法(GNOMEデスクトップ環境)

ちょいちょい調べものをしていた最中に、アプリケーション毎に異なるテーマ(ウィンドウとかボタンの配色など)を適用して起動する方法があったので書き記しておきます。ちなみにタイトルにはGNOMEデスクトップ環境って書きましたが、GTK+アプリケーションなら通用する方法かと思います。Qtアプリだと意味ないかもです。 (単にGNOME環境でしか試していないため、このようなタイトルにしてます) まぁアプリケーション毎に異なるテーマを適用する必要はそれほどあるとは思えませんが、以前ブログに書いたようなEmacsのスクロールバー表示がおかしいというケースを回避するのに使えたりします。後は自作アプリをいろいろなテーマで表示テストするときのデバック用とか。 Emacsのスクロールバーの表示がおかしい件(Ubuntu 18.04) 前置きはこんなところで方法としては、コマンドラインからアプリケーションを起動するときに「GTK_THEME」という環境変数に適当なテーマを指定します。 geditをHighContrastのテーマで起動する場合は $ GTK_THEME=HighContrast gedit とします。なおgnome-terminalではこの方法によるテーマの変更は出来ませんでしたので、全てのアプリケーション(GTK+を利用した)で使えるというわけではなさそうです。 またコマンドラインからではなく、アプリケーションランチャーからこの方法を使いたい場合は.desktopファイルをうまいこと作ってやります。なお.desktopファイルに上に書いたコマンドをそのまま書いても認識されないようで、アプリケーションランチャーに表示すらされませんでした。認識させるには環境変数の書き方に手を加えてExecの行を Exec=env GTK_THEME=Adwaita gedit のように書けばいいようです。 参考サイト gnome - GTK - Enable/set dark theme on a per-application basis - Unix & Linux Stack Exchange Running GTK+ Applications: GTK+ 3 Reference Manual

nm-connection-editorでインターネット共有の設定 (Ubuntu18.04LTS)

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Ubuntu 18.04 LTSだとGNOMEがデスクトップ環境になっているのですが、その場合システム設定のネットワーク設定ではインターネット共有は選べないようです。 インターネット共有、つまりはInternet Connection Sharing (ICS)は直接インターネットに接続出来ないマシンに対して、インターネットに接続出来ている別のマシン経由で接続可能にする方法です。 上のイメージ図で説明するとデスクトップマシンは無線LANでインターネットに接続出来ていて、黒いノートパソコン(何らかの事情で無線LANが使えない)はそのデスクトップマシンに有線LAN接続することでインターネットに接続することが出来ることになります。 まぁいまどきのパソコンなら普通に無線LANが使える場合が多いので、こういった方法が必要なケースはあまり無いかなと思います。けれど方法としてこういうのもあるというのを知っておくと何かしらの役には立つのではないかなと。 さて説明はともかくとして、Ubuntu 18.04のシステム設定のネットワーク設定を開いても選択肢にネットワーク共有(Shared to other computers)はありません。 これは別にUbuntu 18.04ではインターネット共有が使えないとかそういう話ではなくて、単にこのネットワーク設定においてその設定項目が無いというだけです。 ではインターネット共有したい場合にどうやって設定すれば良いかというと、このネットワーク設定の他にある nm-connection-editor というGUIで操作出来る設定ソフトで行います。確か標準でインストールされているはずですが、アプリケーションメニューには存在していないと思います。なので、使うときはコマンドラインから起動してやります。 起動してみると分かるように、nm-connection-editorではシステムのネットワーク設定よりも多くの設定が出来るようになっています。そしてMethodからネットワーク共有(Shared to other computers)を選択することが出来ます。 こうしてnm-connection-editorを用いることでインターネット共有の設定をすることが出来ました。めでたしめでたし。 さてこのnm-

GNOME Boxesがうまく動かない場合の対処(Ubuntu 18.04 LTSにて)

以前に仮想マシン環境を構築するソフトのGNOME Boxesについてブログ記事を書きました。 GNOME Boxesで仮想マシン環境を構築 このときはホストマシンがUbuntu 16.04 LTSでした。そして先日Ubuntu 18.04 LTSをクリーンインストールしてまたGNOME Boxesを使用しようとしたのですが、ソフト自体は起動するものの仮想マシンがまったく立ち上がらないという状況になってしまいました。おまけにUbuntu 16.04 LTSで通用していた回避手段もダメでした。 というわけで端末からGNOME Boxesを起動して、表示されるエラーメッセージを元にネットで情報を検索。そして以下のページが見つかりました。 #889990 - gnome-boxes: Unable to start VMs because CPU mode 'custom' for x86_64 kvm domain on x86_64 host is not supported - Debian Bug report logs これはDebianの方に上げられたバグ報告ですが、読んでみるとどうやらkvmグループにユーザーを登録すれば回避できるようです。 コマンドとしては以下の通り。 $ sudo adduser <ユーザー名> kvm さて、実際にユーザー名を自分のモノに置き換えてこのコマンドを実行したのですが、それでも仮想マシンの立ち上げは失敗…。これはお手上げかと思い、あとは適当にGNOME Boxesの設定ファイルでも削除してみることに。 設定ファイルはホームディレクトリ以下の.config内のgnome-boxesディレクトリ。 で、この状態で試してみたら今度は見事仮想マシンが起動!やったね! とりあえず成功する手順としてはkvmグループへのユーザー追加と、設定ファイルの削除。もしかしたら前者の手順は必要ないかも知れないですが、まぁ起動したから良しとしましょう。調べるのはまたヒマになったときにでも。 さて、無事起動出来るようになったわけですが、さっきもう一度試してみたらまた仮想マシンの起動に失敗しました…。うーん…。で、再び設定ファイルを削除したら今度は起動に成功。なんか挙動が若干不明瞭ですが、こ

ignore-lid-switch-tweakとはなんぞやと(Ubuntu 18.04)

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さて、Ubuntu 18.04でStartup Applications(自動起動するアプリケーション)を見てみたら ignore-lid-switch-tweak なる見慣れないものが出来てました。 まぁ名前にTweakと付いているので、GNOME Tweak Toolの設定絡みと予想されます。 これ、ネットで検索すればあっさり分かったんですが、パワーマネジメントの一つでノートパソコンを閉じた時にサスペンドさせないようにする設定のようです。デフォルトではこの設定はONになっていて、その場合はStartup Applicationsにはignore-lid-switch-tweakは現れないようです。 GNOME Tweak Toolのそこの設定画面はこんな風になっていて、これをON、OFFを切り替えることでignore-lid-switch-tweakがStartup Applicationsに出たり消えたりします。 このパソコンはデスクトップなので、この設定は意味がないだろうということでOFFにしていました。Startup Applicationsによく分からない設定があるのは少しばかり気持ち悪さを感じますが、話のネタが分かってしまえばまぁそういうものかと腑に落ちた次第。

Emacsのスクロールバーの表示がおかしい件(Ubuntu 18.04)

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Ubuntu 18.04 LTSにEmacs 25をインストールしてみたのですが、どうにもスクロールバーの描画がおかしいという状況になりました…。 どうおかしいかというと、スクリーンショットで示すと以下の通り。 一応スクロールバー自体はあるのですが、様子からしてスクロールバーが移動したときにその描画が上書きされ続けてしまっているようです。 どうもこのような状況が起きるのはGNOMEのテーマに依存するようで、GNOME Tweaksでテーマを変更してやるとモノによっては以下のスクリーンショットのようにスクロールバーの表示が問題なかったりもします。 テーマを変更する以外に、GTK版ではないEmacsを使用すればいいかも知れません(試してはいませんが)。UbuntuだとEmacs25-lucidというLucid toolkitを用いているバージョンも用意されています。 あとはいっそのことスクロールバーを表示させずに使用するとか。 探してみるとAsk Ubuntuに以下のような質問も上がっていました。 Emacs scroll bar renders incorrectly

Ubuntu 18.04.1 LTSをクリーンインストールしてみました

Ubuntu入れるときは結構適当に入れちゃってたので、今回は後で読んで振り返れるようにそれなりにまとめておくことにします。この記事はほぼ個人メモになりますので、 Ubuntuをインストールしてみたい! みたいな欲求に応える内容ではないです。Ubuntuインストールについての情報をお探しの方はこれを読んでも時間の浪費となるでしょう。どこか他の役立つサイトや雑誌などを参考にしてください。 さて、前置きはそんなところにして本題に入りましょう。最近、以下のブログ記事に書いたようにサスペンドからの復帰時にディスクにエラーが起きるようになってしまいました。 サスペンドからの復帰後に何故かディスクがリードオンリーになってしまった…   原因を探るのも重要なんですが、このままだと使い難いったりゃありゃしない。ということで、この機会にUbuntuを再インストールすることにしました。ちょうどよくUbuntu 18.04.1 LTSのポイントリリースも出ていたのでタイミングもいいです。 過去の記憶を振り返ると、これまで使っていたUbuntu 16.04 LTSは14.04 LTSを新規インストールしてからアップグレードしたものでした。時期にして2014年ということで4年前。アップグレードだとおおよそ環境は引き継げるので楽なんですけどね。ただXfceやGnomeなどいろいろデスクトップ環境をインストールしたりと環境が肥大化してしまっていました。ここいらでまっさらな環境にしておきたい、というのもあってクリーンインストールというカタチになった次第。 ただ4年振りの新規インストールということもあって結構準備も大変でした。手順もすっかり忘れていてしまったし。まぁ環境を引き継がないのであればインストールメディアを作ってサクッと入れてしまえるんですけどね。 作業としては主なものは ブータブルUSBの作成 今現在インストールされているアプリのリストアップ アプリの各種設定の書き出し Firefoxのタブ、addonなどの書き出し 使用しているGNOME Shell Extensionsの書き出し 各種インターネットサービスの認証方法の確認 ネットワーク設定の書き出し 不要ファイル削除 必要なファイルのバックアップ そんなこんなで準備に数日を要しま

Nautilus(ファイル)のブックマーク機能はどこに行ったのか?

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Ubuntu 18.04 LTSのファイルマネージャー、Nautilusでフォルダをブックマークするやり方が分からなかったのですが、方法としては キーボード・ショートカットではブックマークしたいフォルダ内でCtrl + d マウス操作ではフォルダをサイドバーにドラッグして表示される場所に持っていく で行うといいようです。 以下は「workspace」というフォルダをブックマークしてある状態のスクリーンショット。 Ubuntu 16.04までのNautilusだとメニューなどからブックマーク追加が行えた覚えがあるんですが、それは特に明示されなくなってしまった模様。機能自体は無くなったわけではないのですが、ちょっと分かりにくくなってしまったようです。

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