Ubuntu15.10で中ボタン(ホイールクリック)エミュレーション設定ができなくなった&対策方法(追記あり)

(2015年12月9日追記 文末に記載)

さて2015年10月下旬にUbuntu15.10リリースされましたね。
http://www.ubuntu.com/download/desktop
また11月になって日本語Remix版もリリースされました。
https://www.ubuntulinux.jp/

自分も早速15.04からアップグレードして試してみました。15.10になって特に変わったとこもないから、まぁ普通に使えそうかなぁ?って思ってたんですけど、
以前設定してたマウスの中ボタン(ホイールクリック)エミュレーションが効かなくなってました…。

一般にはミドルクリックって呼ばれてるみたいですね。Firefoxでリンクを開くときに押すと別タブで開いたりできます。またUbuntuというかLinuxの場合は選択コピーしたテキストを入力エリアでミドルクリックするとペーストすることができます。これが地味に便利な機能なのです。
まぁ普通のマウス使ってるならミドルクリックは特に設定しなくてもできるんですけど、ボクの使ってるマウス(Logicool Zone Touch Mouse T400)は以前記事に書いたようにちょっと特殊なので、ミドルクリックを使いやすくするためにこの設定をしていたのです。

このマウスのミドルクリック設定方法の記事はこちら(ゆたりんブログ 2013年6月15日)
Ubuntu13.04でマウスの中ボタン(ホイールクリック)エミュレーションを有効にする

はて?アップグレードで設定が吹っ飛んだかな?と思って再設定しようとしました。ところがdconfで設定しようとしたら設定項目自体なくなっていました…。
ヾ(゚Д゚ )オイオイ

設定画面はこちら
Ubuntu15.10の場合

Ubuntu13.04での設定項目(おそらく15.04まではコレ)

スクリーンショットを比べてみるとわかるように、middle-button-enabledの項目が消えてますね(その他にもいくつか消えてる)。dconfで検索しても他の設定に移行したというわけでもなく、この機能自体消えたみたいです。

これは困った…。使いにくいままこのマウスを使っていくか、それともいい加減あきらめて新しいマウスを買ってしまうかのどちらかです。このマウスはもう2年以上使ってるんですけど、ハードウェア的にはこれといった不具合がまだ出てないんですよね。あきらめるのはもったいない、ということでなんとか設定できる方法はないかと調べてみました。

いままで特に気にせずdconfってソフトを使ってきましたが、これは簡単に言ってしまうと主にGnomeやその上で動くソフトに関する設定をいじくるツールのようです(厳密には違うらしいが)。 そういえばLinuxはもっと低レベルでマウスを制御する設定があったことを思い出しました。確かXサーバーの設定でマウスに関する設定があったような…と思い調べてみました。

見つかったのがこちらのサイト
Xorg 例: (3ボタンマウス用の) 中ボタンのエミュレーション

ふむふむ。早速この方法を試してみることにします。ただUbuntuの場合はファイルの置いてある場所がこの記事とは違い
  /usr/share/X11/xorg.conf.d/10-evdev.conf
でした。とりあえずこのファイルのバックアップをとって編集します。

まず元ファイルではこのような設定になってます(一部抜き出し)
Section "InputClass"
        Identifier "evdev pointer catchall"
        MatchIsPointer "on"
        MatchDevicePath "/dev/input/event*"
        Driver "evdev"
EndSection

で、記事にあるように設定を加えてこのようにしました。
Section "InputClass"
        Identifier "evdev pointer catchall"
        MatchIsPointer "on"
        MatchDevicePath "/dev/input/event*"
        Driver "evdev"
        Option "Emulate3Buttons"     "True"
        Option "Emulate3Timeout"     "25"
EndSection

あとは保存していったんUbuntuをログアウトしてログインし直します。早速ミドルクリックを試したら以前と同じように機能してくれました。やったね!
これで買い換えることなく、壊れるまでこのマウスを使い続けられそうです。

最後に

まぁUbuntuはXサーバーではなくMirに移行するらしいので、そしたらまた設定は変わるんでしょうかね?Waylandとかもどうなるのか?さすがにそれまでにマウス買い換えてるでしょうけど。



2015年12月9日 追記
今日パソコンの電源を入れたら、ミドルクリック機能が効かなくなっていました。設定を探ってみたら、編集したはずの10-evdev.confファイルが元の設定に戻っていました。現時点で、なぜ元に戻ったのか原因は不明です。パソコンの電源を切る前にいくつかのアップデートがあったので実行したので、それが怪しいと思うのですが…。
まぁ再び上で説明した設定をしたらミドルクリックは使えるようになりましたけど。
というわけで、どうもこの設定方法はあるタイミングで解除されてしまうようです。原因がなんなのか?もっとやりやすい方法はないのか?などなどわかったらまた報告していきます。それでは。


コメント

スポンサーリンク


このブログの人気の投稿

gnuplotでプロットなどの色をcolornameの指定で変更する

catコマンドの出力を行番号付きにするためのコマンドラインオプション(-n, -b)

Ubuntu Softwareが起動しないのでいろいろと調べてみる(Ubuntu 20.04.1 LTS)

gnuplot : グラフにグリッド線を描く方法(set grid)

gnuplot : プロット画像のサイズ指定について(set sizeとの違い)