「これは絶対***だ!」のような断言系文言を読み取る方法

断言系文言とは

世の中、物事の判断で強く断言する文言が広く使われています。
「これは絶対***だ!」
とか
「そんなのは間違いに決まっている!」
などなど。

よくよく話を聞いてみると、ちゃんと説明してくれる場合もあります。しかし、そうではなく理由が全く説明されないこともよくあります。理由があっても単にそれっぽい話がこじつけられているだけだったり、
「そんなことも分からないのか!」
など、逆にこちら側に対して理由が分からないことを責めてくるような場合もあります。最近では
「ネットで調べればたくさんある」
なんてものよく見かけます。

断言とはいったいなんなのかよく考えてみる

一度立ち止まってよく考えてみましょう。本来は断言される文言の理由を持っているのは、そう断言した側のはずです。「調べれば分かる」というのも、調べる範囲が示されないのなら探しても理由にたどり着くのは非常に難しいです。調べた結果、まったく違う理由が出てくることもあるでしょう。

なので、このような断言系の文言については、本当に信頼出来る断言なのかを慎重に見定める必要があります。理由が説明されない、もしくはこちらを責めてくるようなのはあまり相手にしてもただただこちらの時間が浪費してしまうだけです。

また、世の中何かを断言できるようなことは非常に少ないです。学校の授業で出される問題は、あらかじめ答えが決まっている問題が多いです。しかし現実のこの世の中では物事は複雑に絡み合い、何か一つの答えを出せるものは限られています。極端ですが世の中は答えのない問題ばかりと言ってもいいでしょう。

あなたがもし断言している人を絶対の指導者として信じるのなら、その断言に従って行動するという選択になるかと思います。その人をまったく信じていないのなら、断言は妄言として捨て去るという選択になる。
しかし、信じる信じないではなく、事実関係を語っているかどうかで判断するのだとしたら、断言は別の意味で考えるのが得策となるでしょう。

断言をどのように読み取るのがよいか

始めに上げた
「これは絶対***だ!」
という文言。これの最後を「だといいなぁ」に置き換えてみましょう。すると
「これは絶対***だといいなぁ」
となります。「絶対」というのも取り去ると
「これは***だといいなぁ」となります。
こうすると、相手が「この問題はそうなって欲しい」と言っているように読み替えることが出来ます。

つまり、要約すると断言系の文言というのは「だといいなぁ」という願望を語っていると読み替えることが出来ます。もしその願望に根拠のある理由があったとしたら、その願望は叶えられる可能性が高くなります。根拠が事実に基づき、断言も何も矛盾なく導き出されているのならそれは事実に限りなく近くなっていきます。そしてまったく根拠もない願望というのは、それこそ夢物語と何も変わりません。

誰にも正解なんて分からない

Twitterやブログのコメント欄などを見ていると短文で言い切る断言が多いですが、ちゃんと情報を読み取るのならそれがどういった性質の文言なのかを見定めて判断していくことが必要です。無駄に他人の願望に振り回される必要はないはずです。

誰かに物事を判断してもらって自分はそれを信じる、というのも物事が複雑化している現代においては必要な局面もあるでしょう。誰も未来のことは分からないので、何かを信じて物事に取り組むというのも必要なことです。ただ、自分がその時々でどのような情報に基づいて行動しているのかを見定めておくことは大切です。長い人生、自分自身で判断しなければならない場面にはいつかはぶつかります。そのときに自分が納得できる判断を行うためには、日頃から情報を見定める能力を培っていくしかないのですから。

コメント

スポンサーリンク


このブログの人気の投稿

gnuplotでプロットなどの色をcolornameの指定で変更する

catコマンドの出力を行番号付きにするためのコマンドラインオプション(-n, -b)

Ubuntu Softwareが起動しないのでいろいろと調べてみる(Ubuntu 20.04.1 LTS)

gnuplot : グラフにグリッド線を描く方法(set grid)

gnuplot : プロット画像のサイズ指定について(set sizeとの違い)