gnuplot : テキストを表示するラベル(label)の設定方法
gnuplotのラベル(label)
以下のようにグラフの任意の位置に文字列(テキスト)を表示する場合、"ラベル(label)"という設定を用いることで行ないます。ラベル設定の例 |
基本的な使い方
gnuplot> set label "write label"
とすれば、x, y座標の原点(0, 0)に "write label" という文字がラベルとして設定されます。あとはグラフをプロットすれば、その位置にラベルが表示されます。
原点以外にラベルを設定したい場合は
gnuplot> set label "write label" at -2, 3
のように "at"でラベルを設定したい位置をx, y座標で指定します。
x, y座標以外で位置を指定したい場合は次の解説記事を参考にして下さい。
複数ラベルを設定する場合
上記の設定方法では、set labelのコマンドを繰り返して使うと新しいラベルが作られていきます。これでも複数ラベルは設定出来るわけですが、管理するという点では不便です。そのような場合、ラベルを番号で管理するという方法が使えます。方法は以下のように、"set label" の後ろに1以上の整数で番号を付けます。
gnuplot> set label 1 "text1 label" at -2, 2
gnuplot> set label 2 "text2 label" at 3, 5
gnuplot> set label 3 "text3 label" at 3, 8
設定してあるラベルの確認
どのようなラベルを設定してあるか確認するには次のようにします。gnuplot> show label
ラベルを消去
設定してある全てのラベルを消去するには次のようにします。gnuplot> unset label
また個別にラベルを消去するには、"show label" で消したいラベルに付けられている番号を確認し、次のようにします。
gnuplot> unset label 3
ラベルの各種設定項目
ラベルの設定では以下のような様々な設定を行うことが出来ます。- 配置するときの座標(at)
- 文字列のどこを座標に合わせるか(left, center, right)
- 文字列の回転角度(rotate)
- フォントサイズ(font)
- 文字列の色(textcolor)
- 文字列を前面に出すか背面にするか(front, back)
- 文字列の前に点を付ける(point)
- 文字列位置の調整(offset)
- 文字列を四角で囲む(boxed)
- ハイパーテキストを用いる(hypertext)
文字列のどこを座標に合わせるか(left, center, right)
座標を設定した場合、ラベルの文字列のどこを座標と合わせるかを設定出来ます。デフォルトでは文字列の左端に合わせるようになっています。設定としてはleft, center, rightが指定出来ます。以下のグラフは同じ座標で、それらの設定値でラベルを設定したものです。文字列の回転角度(rotate)
ラベルの文字をある角度回転させて表示するには以下のように "rotate by 角度" で設定します。gnuplot> set label 1 "angle test" at 3, 5 rotate by 45
例としては30°ずつ回転させてラベルを設定したものを下に示しておきます。
なお、上で解説したleft、center、rightを用いると、それぞれ回転するときの原点が変わってきます。
文字列の前に点を付ける(point)
文字列の前に点マークを付けることが出来ます。 "point" と設定し、その後ろに"lt"、"pt"、"ps"などと番号でどのような点マークにするか設定します。また"lc"と合わせれば色の設定も行えます。コマンドは基本的には以下のようになります。
gnuplot> set label 1 "point" point pt 6
(ltやpsというのはlinetype、pointsizeを略した書き方です)
文字列を四角で囲む(boxed)
ラベルの文字列を四角い枠で囲む場合は次のよう "boxed" で指定します。gnuplot> set label 2 "囲みテキスト" boxed
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