久々の秋葉原…
さて、秋葉原の歩行者天国が荒れているということなので、現状を把握に行ってきました。
いやぁ〜、やっぱりいろいろあった影響でお巡りさんが多いですね。
それにしても、アニメ、漫画、同人誌、それにメイドさんとかいろんなコスプレとか…。
「やっぱり"萌え"の原点は秋葉原ですね〜」
と、通り過ぎるメイドさんを見ながら
「萌え〜?げふぉ!!!」
うぅぅ、ミゾオチに鋭い痛みが…。痛たた…。
なんでしょうか?身をよじりながら前を見てみると、女の子が尻もちをついて転んでいるではありませんか。
どうやら、この女の子とぶつかってしまったようです。
「すみません。大丈夫ですか?」
と女の子に声をかけてみます。メイドさんを横目に見ながら余所見をしていたので、ちゃんと謝らないと。
「メガネ、メガネ…」
女の子が持っていたと思わしきチラシと、メガネを拾って
「はい。どうぞ」
と渡します。
「ありがとうございます。すみません、チラシ見ながら歩いていて前を見ないでいたんでぶつかっちゃいました」
どうやら、この女の子も余所見をしていたんで、お互い結構な勢いでぶつかっちゃったみたいです。でも、女の子にも幸い怪我とかないようです。
ちょっとグレー系のスカートに白いシャツ。それからブラウン系のカーディガンといった、高校生くらいの女の子でした。
「すみません。このチラシに出ているお店を探していたんですけど、さっぱり分からなくて…。私、秋葉原って初めてでこんなに人が多いとは思いませんでした」
「う〜ん、そうだよねぇ。特に日曜日は人が多いねぇ。それに、そのチラシのお店って結構奥まったところにあるから、秋葉原が初めてだとちょっと行きづらいかな?」
「あぁ〜、やっぱり…。もう2時間もグルグル回ってたのに全然たどり着けなくて、もうヘトヘト…」
ふらふら〜、と女の子がよろめいたので、
「さすがに2時間も歩きっ放しだと疲れたでしょ?すぐそこに喫茶店があるから少し休んだ方がいいよ」
「はい。そうですね。それじゃ行きましょうか?」
ん?これは一緒に喫茶店に行こうかってことなのか?うひゃぁ、女の子に誘われたことなんてほとんど経験がないからどうしたらいいのやら?おろおろ…。
と、一人で脳内でおろおろしていると、女の子はふらふらしながら喫茶店の方へ歩いている。さすがにあの状態で放っておく訳にもいかないので(さっきぶつかったってのもあるし)、一緒に喫茶店に入ることにした。
入った喫茶店は、一応言っておくけどメイド喫茶ではない。普通の大手チェーン店の今時の喫茶店である。とりあえず、女の子を席に座らせておいて、オレンジジュースとアイスティーを注文する。
「疲れているから甘いジュースの方でいい?」
「あ〜、ありがとうございます。ちょうどオレンジジュース飲みたかったんです」
なんか変な縁で一緒に喫茶店に入ってしまった。どきどき。
なんだかんだで一息つくと
「私、4月に大学に入ったばかりで、パソコンを買おうと思って秋葉原に来たんですよ。で、駅前でパソコン屋さんのチラシをもらったんで、まずはそこのお店に行ってみようと思って歩いていたんですけど、なかなか着かなかったです。もうアニメとか漫画とかのお店に寄り道したりしたら、いつのまにか結構時間が経っちゃって…」
「う〜ん、このお店ってゲーム向けのパソコン専門だから、普通に使うのなら他のお店で見た方がいいと思うけど、どんなパソコンを探しているの?」
「えぇ〜、そうなんですか?いままで、学校の授業でちょっと触っただけなんで、ほんとに初心者用の安いのを探しているんですけど…。え〜と、ひょっとしてパソコンには詳しいんですか?」
「特別詳しいってわけじゃないけど、ある程度ならわかるよ」
「…、もしよかったら、初心者用のパソコン売っているお店教えてもらえないですか?」
「う〜ん、いいよ。秋葉原の駅の向こう側に大きなお店があるから、そっちで探せば見つかると思うよ。ボクもそっちに用事があるから、一緒に行こうか?」
ん?あれ?ひょっとして、ボクの方から誘った形になっちゃったのか、これは?あぁぁぁぁ、いったい何を言っているんだ、自分!女の子を誘うなんて、なんて、なんて、うわぁぁぁ!
などと、すっかり平常心を乱していたわけなんですけど、結局何事もなく目的のお店について、その女の子も気に入ったパソコンを見つけたようです。
「あ〜、すっかりお世話になっちゃいましたね。どうも、ありがとうございました。そうだ!教えてもらったお礼もしたいし、ぶつかっちゃったお詫びもしたいから、ちょっと遅いけどお昼食べに行きませんか?パソコンは宅配便で送るから手ぶらだし」
うわぁぁぁぁ!なんですか?この展開は?ありえません。女の子から誘われるなんてありえません。こんなときは、どうすればいいのやら?うみゅ〜?
すっかり脳細胞がオーバーヒート気味ですが、まぁ女の子と普通にお昼を食べました。ぶつかっちゃったのは二人とも余所見をしていたのが原因だし、パソコン買ったお店もボクも用事があったんで、ここは割り勘ということになりました。
その後は、その女の子が結構アニメとか漫画とか好きだというので、専門に取り扱っているお店を紹介したり、歩行者天国でメイドさんとか見たりしました。
それじゃあ次は、ぬいぐるみとか売っているお店に行こうか、という話になったときのことです。
「う〜ん、ぬいぐるみなら、たっくんからこの前もらったよねぇ。今日はどんなの買おっか?私がプレゼントするよ!」
「?」
なんでしょう?女の子の言っていることがよくわかりません。たっくんってダレなんでしょうか?
「あっ…」
なにか困った顔をしていますが…
「ご、ごめんなさい。高校の時、彼氏がいて、その人がたっくんって言うんです。なんか、今日はすごく楽しいからすっかりそのたっくんと一緒にいるような気分になっちゃって…。あれ?どうしたんだろ?たっくんとは高校卒業する前に別れたはずなのに、なんで思い出しちゃったんだろ?あれ?」
そういうと女の子の目から涙が流れて…、
「すみませんでした。楽しくて、たっくんと一緒にいたときの気分になっちゃって。でも、もうお別れしているんですよ。それなのに私…、こんな風に泣いちゃって…。もう忘れたと思っていたのに…。もう忘れないといけないのに…。私…。
本当にすみません。もうこれ以上ご迷惑をかけられないので、これで失礼します」
なんだろう?こんなときはなんて言ってあげればいいんだろうか?ボクには、ボクには分からない…。
「そう…。でも、今日のキミは本当に楽しそうだったよ。その、たっくんのことはそんなに無理に忘れる必要はないんじゃないかな?忘れよう、忘れようとすればするほど逆に思い出しちゃうかもしれないし。きっとね、時間が過ぎればゆっくり忘れる、というか思い出になっていくんだと思うよ」
「そうですね…。私、ムリしてたんだと思います。そう言ってもらって、なんだか楽になりました。なんか今日はすっかりお世話になっちゃって…」
「いやいや、ボクなんか役に立てられるなんて、こっちがお礼を言いたいくらいだよ。それじゃあんまりムリしないで元気でね」
「お別れ…ですか?」
「ん?」
「あっ、いえなんでもないです。…、そうだ!もっと秋葉原のこと教えてください!来週も来ますか?」
「え?う〜んと多分来ると思うけど…」
「じゃぁ、決まりですね!また来週、この橋の上で待ってます、私!」
「え?え?」
「それでは、来週もよろしくお願いします!」
そう言って、女の子は泣き顔からすっかり笑顔になって走って去っていってしまった。
なんだろうか、ふと春の風がボクのまわりを駆け抜けた、そんなような気がした。
今日、秋葉原でボクが体験した
ウソみたいだけど、本当にウソの話www
日曜日も終わろうとしているのに、なに書いてんだろ、オレ...。
orz...
いやぁ〜、やっぱりいろいろあった影響でお巡りさんが多いですね。
それにしても、アニメ、漫画、同人誌、それにメイドさんとかいろんなコスプレとか…。
「やっぱり"萌え"の原点は秋葉原ですね〜」
と、通り過ぎるメイドさんを見ながら
「萌え〜?げふぉ!!!」
うぅぅ、ミゾオチに鋭い痛みが…。痛たた…。
なんでしょうか?身をよじりながら前を見てみると、女の子が尻もちをついて転んでいるではありませんか。
どうやら、この女の子とぶつかってしまったようです。
「すみません。大丈夫ですか?」
と女の子に声をかけてみます。メイドさんを横目に見ながら余所見をしていたので、ちゃんと謝らないと。
「メガネ、メガネ…」
女の子が持っていたと思わしきチラシと、メガネを拾って
「はい。どうぞ」
と渡します。
「ありがとうございます。すみません、チラシ見ながら歩いていて前を見ないでいたんでぶつかっちゃいました」
どうやら、この女の子も余所見をしていたんで、お互い結構な勢いでぶつかっちゃったみたいです。でも、女の子にも幸い怪我とかないようです。
ちょっとグレー系のスカートに白いシャツ。それからブラウン系のカーディガンといった、高校生くらいの女の子でした。
「すみません。このチラシに出ているお店を探していたんですけど、さっぱり分からなくて…。私、秋葉原って初めてでこんなに人が多いとは思いませんでした」
「う〜ん、そうだよねぇ。特に日曜日は人が多いねぇ。それに、そのチラシのお店って結構奥まったところにあるから、秋葉原が初めてだとちょっと行きづらいかな?」
「あぁ〜、やっぱり…。もう2時間もグルグル回ってたのに全然たどり着けなくて、もうヘトヘト…」
ふらふら〜、と女の子がよろめいたので、
「さすがに2時間も歩きっ放しだと疲れたでしょ?すぐそこに喫茶店があるから少し休んだ方がいいよ」
「はい。そうですね。それじゃ行きましょうか?」
ん?これは一緒に喫茶店に行こうかってことなのか?うひゃぁ、女の子に誘われたことなんてほとんど経験がないからどうしたらいいのやら?おろおろ…。
と、一人で脳内でおろおろしていると、女の子はふらふらしながら喫茶店の方へ歩いている。さすがにあの状態で放っておく訳にもいかないので(さっきぶつかったってのもあるし)、一緒に喫茶店に入ることにした。
入った喫茶店は、一応言っておくけどメイド喫茶ではない。普通の大手チェーン店の今時の喫茶店である。とりあえず、女の子を席に座らせておいて、オレンジジュースとアイスティーを注文する。
「疲れているから甘いジュースの方でいい?」
「あ〜、ありがとうございます。ちょうどオレンジジュース飲みたかったんです」
なんか変な縁で一緒に喫茶店に入ってしまった。どきどき。
なんだかんだで一息つくと
「私、4月に大学に入ったばかりで、パソコンを買おうと思って秋葉原に来たんですよ。で、駅前でパソコン屋さんのチラシをもらったんで、まずはそこのお店に行ってみようと思って歩いていたんですけど、なかなか着かなかったです。もうアニメとか漫画とかのお店に寄り道したりしたら、いつのまにか結構時間が経っちゃって…」
「う〜ん、このお店ってゲーム向けのパソコン専門だから、普通に使うのなら他のお店で見た方がいいと思うけど、どんなパソコンを探しているの?」
「えぇ〜、そうなんですか?いままで、学校の授業でちょっと触っただけなんで、ほんとに初心者用の安いのを探しているんですけど…。え〜と、ひょっとしてパソコンには詳しいんですか?」
「特別詳しいってわけじゃないけど、ある程度ならわかるよ」
「…、もしよかったら、初心者用のパソコン売っているお店教えてもらえないですか?」
「う〜ん、いいよ。秋葉原の駅の向こう側に大きなお店があるから、そっちで探せば見つかると思うよ。ボクもそっちに用事があるから、一緒に行こうか?」
ん?あれ?ひょっとして、ボクの方から誘った形になっちゃったのか、これは?あぁぁぁぁ、いったい何を言っているんだ、自分!女の子を誘うなんて、なんて、なんて、うわぁぁぁ!
などと、すっかり平常心を乱していたわけなんですけど、結局何事もなく目的のお店について、その女の子も気に入ったパソコンを見つけたようです。
「あ〜、すっかりお世話になっちゃいましたね。どうも、ありがとうございました。そうだ!教えてもらったお礼もしたいし、ぶつかっちゃったお詫びもしたいから、ちょっと遅いけどお昼食べに行きませんか?パソコンは宅配便で送るから手ぶらだし」
うわぁぁぁぁ!なんですか?この展開は?ありえません。女の子から誘われるなんてありえません。こんなときは、どうすればいいのやら?うみゅ〜?
すっかり脳細胞がオーバーヒート気味ですが、まぁ女の子と普通にお昼を食べました。ぶつかっちゃったのは二人とも余所見をしていたのが原因だし、パソコン買ったお店もボクも用事があったんで、ここは割り勘ということになりました。
その後は、その女の子が結構アニメとか漫画とか好きだというので、専門に取り扱っているお店を紹介したり、歩行者天国でメイドさんとか見たりしました。
それじゃあ次は、ぬいぐるみとか売っているお店に行こうか、という話になったときのことです。
「う〜ん、ぬいぐるみなら、たっくんからこの前もらったよねぇ。今日はどんなの買おっか?私がプレゼントするよ!」
「?」
なんでしょう?女の子の言っていることがよくわかりません。たっくんってダレなんでしょうか?
「あっ…」
なにか困った顔をしていますが…
「ご、ごめんなさい。高校の時、彼氏がいて、その人がたっくんって言うんです。なんか、今日はすごく楽しいからすっかりそのたっくんと一緒にいるような気分になっちゃって…。あれ?どうしたんだろ?たっくんとは高校卒業する前に別れたはずなのに、なんで思い出しちゃったんだろ?あれ?」
そういうと女の子の目から涙が流れて…、
「すみませんでした。楽しくて、たっくんと一緒にいたときの気分になっちゃって。でも、もうお別れしているんですよ。それなのに私…、こんな風に泣いちゃって…。もう忘れたと思っていたのに…。もう忘れないといけないのに…。私…。
本当にすみません。もうこれ以上ご迷惑をかけられないので、これで失礼します」
なんだろう?こんなときはなんて言ってあげればいいんだろうか?ボクには、ボクには分からない…。
「そう…。でも、今日のキミは本当に楽しそうだったよ。その、たっくんのことはそんなに無理に忘れる必要はないんじゃないかな?忘れよう、忘れようとすればするほど逆に思い出しちゃうかもしれないし。きっとね、時間が過ぎればゆっくり忘れる、というか思い出になっていくんだと思うよ」
「そうですね…。私、ムリしてたんだと思います。そう言ってもらって、なんだか楽になりました。なんか今日はすっかりお世話になっちゃって…」
「いやいや、ボクなんか役に立てられるなんて、こっちがお礼を言いたいくらいだよ。それじゃあんまりムリしないで元気でね」
「お別れ…ですか?」
「ん?」
「あっ、いえなんでもないです。…、そうだ!もっと秋葉原のこと教えてください!来週も来ますか?」
「え?う〜んと多分来ると思うけど…」
「じゃぁ、決まりですね!また来週、この橋の上で待ってます、私!」
「え?え?」
「それでは、来週もよろしくお願いします!」
そう言って、女の子は泣き顔からすっかり笑顔になって走って去っていってしまった。
なんだろうか、ふと春の風がボクのまわりを駆け抜けた、そんなような気がした。
今日、秋葉原でボクが体験した
ウソみたいだけど、本当にウソの話www
日曜日も終わろうとしているのに、なに書いてんだろ、オレ...。
orz...
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