UbuntuでGhemicalを使用する方法

分子のモデリング、計算、可視化ソフトにGhemicalというソフトがある。
The ghemical homepage
Wikipedia Ghemical

ソフト自体はかなり高機能なのだが、インストールに結構手間がかかる。
(以前、このブログで紹介したAbogadroと同種のソフト)

幸い、Ubuntu9.04にはパッケージが用意されているので、インストール自体は簡単にできる。しかし、使おうとしてもなぜかまったく起動しないという状況にあった(自分の環境だけかもしれないが)。

まずUbuntuのメニューから起動しようとしても、画面に何も出てこない…。

次にターミナルから起動しようと試みるも
  $ ghemical

  GThread-ERROR **: GThread system may only be initialized once.
  aborting...
  Aborted

というエラーが出て、起動しない…。最新版のソースコードを持ってきてコンパイルしてみようとするが、途中で挫折…(コンパイル途中でエラーが出たため)。コンパイル環境さえ整えればなんとかなるのだが、面倒なのでもういいや!と放置していたところ、ひょんなことから起動に成功!

起動の仕方は、ターミナルから
  $ ghemical -p
とオプションを付けて実行すればOK。ここでは"-p"オプションをくっつけてますけど、別に"p"である必要はないみたい。

とりあえず、Ghemicalの起動に成功したので、さっそく使ってみることに。数年前にも使用したことはあるが、あの時はPCのスペックが貧弱で動作が遅かった…。今のPCでは結構サクサク動作。

↓ 手始めに水分子を作成、計算、結果表示してみた動画



とまぁ、普通に使えるようになったので、いろんな分子で計算したりしてみようとしたが、mol、xyzのような分子ファイルを開こうとすると、Ghemicalが固まってしまった…。
うわぁ、これじゃ他のソフトで計算したファイルとか読み込めない…。
せっかく使えるようになったのに、ファイルが読み込めないとは…。

しかし、ファイルを開くにはちょっとしたコツがあったわけです。Ghemicalで分子ファイルを開くには…


続く

コメント

スポンサーリンク


このブログの人気の投稿

gnuplotでプロットなどの色をcolornameの指定で変更する

catコマンドの出力を行番号付きにするためのコマンドラインオプション(-n, -b)

Ubuntu Softwareが起動しないのでいろいろと調べてみる(Ubuntu 20.04.1 LTS)

gnuplot : グラフにグリッド線を描く方法(set grid)

gnuplot : プロット画像のサイズ指定について(set sizeとの違い)