Ubuntuのリポジトリからインストール出来るgnuplotのパッケージについて

この記事は今日現在(2019年12月26日)の
  • Ubuntu 18.04.3 LTS
  • gnuplot 5.2.2+dfsg1-2ubuntu1
での情報を元にしています。将来的にパッケージ構成が変わるかも知れないので、そのへん念頭に置いて読んで下さい。


Ubuntuのリポジトリにあるgnuplotパッケージの種類

Ubuntuでgnuplotを使おうとした場合、aptコマンドで簡単にインストール出来ます。今回はそれによってインストール出来るgnuplotのパッケージについて説明していきます。
(最新版や開発版、さらにカスタマイズしたい場合などはソースコードをダウンロードしてきて自分でビルドするのがいいでしょう)

コマンドライン端末からapt searchでgnuplotを検索すると、直接gnuplotと関係あるパッケージとして以下のものが見つかります。
  • gnuplot
  • gnuplot-qt
  • gnuplot-x11
  • gnuplot-nox
  • gnuplot-data
  • gnuplot-doc
このうち、一番上のgnuplotはメタパッケージとなっていて、このパッケージをインストールするとgnuplot-qtがインストールされます。またこのときgnuplot-dataも合わせてインストールされます(gnuplot-qtの依存関係により)。gnuplot-dataはgnuplot-x11、gnuplot-noxをインストールした場合にも合わせてインストールされるようになっています。
(gnuplotのメタパッケージをインストールするとgnuplot-qtがインストールされる書きましたが、そのとき使用しているUbuntuの環境によってはgnuplot-x11もしくはgnuplot-noxがインストールされるかも知れません)

パッケージ毎の出力端末の違い

再びパッケージ一覧の説明に戻ります。以下の3つのパッケージはどれもgnuplotではあるのですが、それぞれ出力端末に違いがあります。
  • gnuplot-qt
  • gnuplot-x11
  • gnuplot-nox
パッケージ名を見て分かるように出力端末が"Qt"、"X11"、"Xサーバー無しの環境用"にと分かれています。ただ分かれていると言ってもgnuplotのコマンドset terminalで出力端末は切り替えることは出来ます。注意点としては、ビルド方法の違いでパッケージにより使えない出力端末があったりします。
また、これら3つはそれぞれ排他的なパッケージなので、どれか一つだけしかインストールすることは出来ません。すでにどれかのパッケージがインストールしてある状態で他のパッケージをインストールしようとすると、すでにインストールしてあったパッケージはアンインストールされます。例えばgnuplot-qtをインストールしてあって、そこにgnuplot-x11をインストールするとgnuplot-qtは削除されます。

ドキュメントパッケージ

以下はドキュメントのパッケージです。
  • gnuplot-doc
このパッケージをインストールしたとき、ドキュメントに関してはファイルマネージャーやコマンドライン端末からドキュメントを探して読むカタチになります。そしてそのインストールされたドキュメントは以下の場所に置かれています。
  • /usr/share/doc/gnuplot-doc
ここにサンプルプロットファイルやドキュメント"gnuplot.pdf"などがあります。サンプルプロットファイルには実際のプロットに使用出来る様々な設定方法が記載されているので非常に参考になるものです。


以上、Ubuntuのリポジトリからインストール出来るgnuplotのパッケージについての簡単なまとめでした。


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