gnuplotでは 「system」 というコマンドを使用することで、システム側のコマンドを実行することが出来ます。 例えば、gnuplotをインタラクティブモードで使っているときに、フォルダ内のファイルを確認するという使い方が出来ます。データファイルをプロットする時にフォルダ内のファイル名を確認したい時に便利かと思います。 使えるコマンドについてはgnuplotを実行しているシステム(OS)に依りますが、ここではLinux(Ubuntu 18.04 LTS)上で実行しているものとして話を進めることにします。 systemコマンドの実行例 systemコマンドの実行方法 フォルダ内のファイルを「ls」コマンドで確認したい場合は、systemコマンドを用いて以下のように書きます。 gnuplot> system "ls" コマンドの実行結果を取得する方法 上記の方法ではコマンドの実行結果は画面上に出力されますが、これを文字列として変数に取得することも出来ます。この場合、systemコマンドでは括弧を付けて以下のように記述します。 gnuplot> d = system("date") (dという変数にdateコマンドの出力結果を入れる) これをグラフタイトルにするには gnuplot> set title d gnuplot> plot sin(x) というようにすればよいでしょう。 フォルダ内のファイル名を取得しプロットに利用する 応用的な使い方として、フォルダ内のファイル名を取得してデータプロットに使う方法を説明していきます。話としては以下の記事に関連するものです(wordやwords関数の使い方はその記事を読んで下さい) 。 gnuplotのplotでforループを使った活用方法(その1) フォルダ内に以下の5つのファイルがあるものとします。 「001.dat, 002.dat, 003.dat, 004.dat, 005.dat」 これをまとめてプロットする場合、以下のようなコマンドとなります。 gnuplot> f = system("ls *.dat") gnuplot> fi...