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文章の一部を自動生成して置き換えたい (LibreOffceのCalc(表計算)を使用)

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文章の一部を自動生成して置き換えたい 何をしたいのか簡単に説明すると 「今日(2020年9月13日)の出来事」 の年月日の部分を自動生成して、その自動生成したものを元の文章に置き換えようというもの。今日は9月13日を指定、明日は9月14日を指定、1ヶ月後は…、というのを出来るだけ簡略化したい。   ワープロソフトやテキストエディタの置換機能でその都度自分で置き換えることが出来ますが、それを数回作業をするだけならともかく頻繁に行う場合は面倒。   いろいろ方法はありますが、今回は表計算ソフト(LibreOffice Calc)を使ってやってみることにします。 (方法自体は単純な部類なので、MS Excelでもほぼ同じように出来るでしょう)   置き換えたい部分を自動生成 これは表計算のオートフィルで作ります。今回は単なる日付を生成するだけなので、オートフィルで作ります。   定形的部分を作成 文章の中でそのまま利用したい部分をセルに書いておきます。 今回の場合は日付前の 「今日の(」 と日付後の 「)の出来事」 をそれぞれ別のセルに書いておきます。   concat関数でテキストを連結 文章の必要な部分が揃ったので、最後にCalcのconcat関数でテキストを連結して完成させます。定形部分は固定セルとして指定するので、関数の指定方法は以下のようになります。  =CONCAT($C$2,B2,$C$3) この数式のセルを日付部分のセルに合わせてオートフィルしてやります。   ですが、この指定方法では日付部分が以下のようにおかしなことになります。  これは日付のフォーマット指定が解除された状態で連結されてしまっているからです。   日付部分をtext関数で文字列に変換 Calcなど表計算ソフトでは日付は内部で数値として扱われているので、この場合には任意のフォーマット指定をした文字列へと変換する必要があります。 こういうときは...

ZoteroをUbuntu 20.04 LTSにインストール

Zoteroとは  公式サイト Zotero | Your personal research assistant 参考ページ 新たな文献管理ツール「zotero」~便利な使い方を詳しく解説 | 英文校正と論文翻訳の医学英語総合サービス   Zoteroを導入する – 分析室の屋根裏   ZoteroというWeb上のページをアーカイブしたり、引用形式で出力したりという便利なソフトがあります。基本は論文執筆のための文献管理としての役割が大きいですが、Webページのアーカイブ機能だけでも十分役に立ちます。ブラウザのブックマーク機能とは異なり、アーカイブした時点での情報を保管出来ます。 以前はFirefoxのアドオンとしても配布されてましたが、現在はスタンドアローンのパッケージとなっていますね。スタンドアローン版の場合、ブラウザとは連携アドオンを介してやり取りするという形式。 公式パッケージの配布形式はtarball Linux版の配布形式はtarballとなっていてそのままでは扱い難いため、インストール作業が必要になってきます。   インストール作業  公式のドキュメントにインストール作業が分かりやすく書かれているのでそちらを参照しましょう。 このインストール作業を簡単に説明しておくと以下の3つの過程となります。 ダウンロードしたtarballを解凍し、任意の場所に配置する(自分で管理しやすい場所) 起動用ファイル設定用のスクリプトを実行 出来上がった起動用ファイルのシンボリックリンクを ~/.local/share/applications/ 以下に配置 これでUbuntuのアプリケーション一覧、もしくは検索に出てくるはずです。 その他にアーカイブを保存する場所の設定だったり、ブラウザに連携用アドオンを入れるなどの作業も行っていきます。

Ubuntu Dock上のアイコンクリック時の挙動を変更する方法(Ubuntu 20.04)

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ソフトのウィンドウを2つ以上立ち上げてある状態の挙動 Ubuntu Dock、ソフトのウィンドウを2つ以上立ち上げている状態でDock上のアイコンをクリックすると小さいウィンドウサムネイルが表示。どのウィンドウを表示するかを選択することになります。 ただこの挙動、目的のウィンドウを表示するためには複数回マウスクリックが必要となるため、出来れば短縮化したいところ。ということで、今回は操作の短縮化につながる方法について説明していきます。 なお、ここではDash to Dock(Ubuntu Dockの元になっているExtension)をインストールしてカスタマイズするという方法については触れません。 Ubuntu Dockのカスタマイズ項目 Ubuntu Dockで出来るカスタマイズ項目は限られているので、細かい設定を行って使用するには不向き。 Ubuntuのシステム設定から行える項目としては オートハイド アイコンサイズ 表示させるディスプレイ Dockを画面のどこに配置するか といったところ。アイコンクリックに関する設定はありません。 gsettingsもしくはdconf-editorで設定 挙動を変更する方法はやや難易度が上がりますが、gsettingsというコマンド、もしくはdconf-editorというシステム設定ソフトを利用します。 設定項目は org.gnome.shell.extensions.dash-to-dock の click-action の設定値。 デフォルトではこれが「focus-or-previews」になっているので、これを目的の挙動となる設定値へと変更します。 ウィンドウ切り替えを簡略化するには、Dockのアイコンをクリックするごとに表示するウィンドウを切り替えるのが良さそうです。その場合は設定値を「cycle-windows」とします。 dconf-editorでの設定画面   ということで、このようにすることでUbuntu Dockのアイコンクリック時の挙動を変更することが出来ます。   参考ページ gnome shell - Can I make Ubuntu 18.04 switch between multiple windows of the program by just clicking the i...

mpv(メディアプレーヤーソフト)で動画再生時にカクつかないように対処(Ubuntu 20.04)

mpvで動画再生すると、ある条件下で再生にカクつき mpvというメディアプレーヤーソフト(主に動画再生に利用される)があるんですが、ある条件では再生にカクつきが起きてしまいました。コマンドラインのメッセージを見るに、結構なフレームドロップが発生していました。 (うちのパソコンのスペックが低いのはしょうがないとして) で、条件はというと フルHD動画を2倍速以上で再生 動画再生をウィンドウ表示で行う という2つが合わさった場合。 ウィンドウ表示再生ではなく、フルスクリーン表示にしてるとカクつかない、フレームドロップが発生し難かったです、謎。    ハードウェアデコード(hwdec)を無効化することで解消 mpvはコマンドラインオプションで各種設定を行えるんですが、ここで--hwdecオプション、つまりハードウェアデコード設定の変更を行うことで問題を解消することが出来ました。 ただ4倍速以上ではそれでもフレームドロップは発生してしまいましたが、それはスペックの問題ということで割り切ることにしました。   mpvでハードウェアデコードを無効化する方法 ハードウェアデコードを無効にするにはいくつか方法があります。 動画再生時にハードウェアデコードの有効、無効を切り替えるにはキーボードショートカット「Ctrl + h」で行えます。 常にハードウェアデコードを無効にしておきたい場合はホームディレクトリの ~/.config/mpv/mpv.conf というファイルに hwdec=no と記述します。 またUbuntuの場合は /etc/mpv/mpv.conf というファイルにハードウェアデコードを有効とする記述があります。なので、このファイルもしくは記述をなんとかしても良さそうですが、こういった場所のファイルはあまりいじりたくはないので今回はこれ以上は触れません。 以前に似たようなブログ記事を出していますが MPV(動画再...

Emacs Org mode : 表(Table)の基本操作

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Org modeの表(Table)機能 Org modeは基本テキストベースですが、表(Table)機能を使うことが出来ます。機能としてはオフィスソフトの文書作成で表を挿入するのと同じようなものですが、表計算ソフトのような計算機能も使用することが出来る優れものとなっています。 (ただ計算機能に関しては独自の書式を覚える必要があるので、ちょっととっつきにくいかも。今回は表の基本だけ説明していくので計算機能についてはまた別で記事にする予定です) 表の形式 テキストベースの表と言っただけではどういったカタチなのか謎でしかないので、とりあえずスクリーンショットで示すことにします。 Org modeの表の形式 このスクリーンショットのように、表は区切りも含めて全て文字で構成されます。なのでテキストベースでも表が作れるということになります。各列の区切りは「|(縦線)」で構成され、行の区切りは必要なところには「-(ハイフン)」が入ります。 さて、これだけなら作ろうと思えばキーボードから1文字ずつ区切りも含めて入力しても作ることは出来ます。手間がかかりますが。しかしOrg modeでは表を作成するときにそれ用のキー操作となるので、行や列の挿入、順番の入れ替え、自動整形などが簡単に行うことが出来ます。 表の作成 表を作成するには行頭に「|」の文字を書きます 。そうすればそこから表と見なされることになり、表作成、編集用のキー操作を行えるようになります。 簡単に表作成について説明すると、まず以下のようにいくつかのセルを横一列書いていきます。 | a1 | a2 | a3 | そして、a3まで書いたあとにEnterキーを押すと表に新しく行が1つ追加されます。またTabキーを押すと、1つ右のセルにカーソルが移動します。この操作を繰り返していけば簡単な表を作ることが出来ます。 表(Table)でのキー操作 カーソル移動 上述したようにTabキーを押すとカーソルが次(右)のセルに移動します。Enterキーを押すと下のセルに移動。表の一番下でEnterキーを押すと一行分表が追加されます。 自動整形 セルに文字や数字を入れていくとセルのマスが大きくなって表がズレますが、表の中で Tab Enter C-c C-c のいずれかを押すと表が自動整形されま...

Firefoxのfavicon修正その2

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Firefoxのfaviconに異なるものが表示されてしまう件 以前のブログ記事で、Firefoxのfaviconで不都合が出た場合の対処について紹介しました。 Firefoxのブックマークのfavicon、違うサイトのモノが表示されてしまってたので直してみた このときは favicons.sqlite というファイルを削除することで解決しました。 しかし、これでも解決せずfaviconが異なった表示のままということがありました。 今回はそれを解決したときにとった方法を解説していきます。 Firefoxのキャッシュを削除する さて解決といっても favicons.sqlite を削除するより前に行うべき方法となります。その方法としては Firefoxのキャッシュを削除する というもの。 Firefoxの設定項目から行える方法なので、それほど特殊ではなくむしろ通常の手順となりますね。 Cookies and Site Dataを操作 設定の 「Privacy & Security」 項目にある 「 Cookies and Site Data」 を操作して行います。 (英語の言語設定での用語やスクリーンショットを用いて説明しますが、適宜日本語に読み替えて下さい) Cookies and Site Data ここの「Clear Data」を選択すると以下のウィンドウが表示されます。 Clear Data ここではFirefoxが保存している各Webサイトの情報やコンテンツなどの削除を行うことが出来ます。今回削除するのは2つ目の項目の 「Cached Web Content」 の方。こちらのみ選択して削除(Clear)を選択します。 (faviconの他にもいろいろ保存されていたものが削除されますが、再度Webサイトを巡回していればまた保存されていきます) Firefoxの再起動 最後にFirefoxを終了して起動し直すことで、faviconの表示も解決できました。 まとめ faviconに限らず、FirefoxでWebサイトを見ているときに何か挙動が変だと感じた場合はまずキャッシュの削除をしてみるのがいいかと思います。それと手順を一つ行ったらその都度再起動してみることも...

Bash : チルダ展開(tilde expansion)でホームディレクトリパスの指定を簡単に

初めにBashの展開について簡単に Bashでは 展開(expansion) という記法を用いることで、 複数のファイルを一括で指定 ファイル名を編集して指定 別のコマンドの出力を差し込む などといった処理が簡単に出来るようになります。 ワイルドカードを用いた記述 展開に用いられる記法はいくつか種類がありますが、よく使われるのはワイルドカード(*)を使った指定方法ですね。 例えば、 a.txt, b.txt, c.txt, 001.jpg, a002.png の5つのファイルからmvコマンドでtxtファイルだけをtextというフォルダに移動させる場合、 $ mv *.txt text と記述することが出来ます。ここではワイルドカードはパターンマッチングによりテキストファイル名に展開されます。ファイル3つだけなら全てファイル名を記述してもそう大差は無いですが、これがテキストファイル100個とか200個とかになるとワイルドカードを使うなどしないと手間がかかり過ぎてしまうでしょう。 チルダ展開とは さて今回紹介する チルダ展開 ですが、そもそも 「チルダとはなんぞや?」 という説明から始めていきましょう。 チルダとは チルダは英単語では tilde で、発音を区別するために用いられる記号。波ダッシュとも呼ばれています。そして数学やコンピュータ関係ではまた特別な意味を持った記号としても用いられます。 チルダはキーボードから入力すると「~」となります。 チルダ展開 コマンドでチルダを用いると、そのチルダはホームディレクトリのパスとして展開されます。これがチルダ展開。 例えば $ cd ~ とすると、~がホームディレクトリのパスとして展開されるのでこのcdコマンドでホームディレクトリに移動することが出来ます。チルダ展開がどう展開されているのか確かめるなら $ echo ~ とするといいでしょう。この場合は /home/foo と表示されます(fooは任意のユーザー名にでも読み替えて下さい)。 つまりは $ cd ~ $ cd /home/foo は同じことを表していることになるわけです。 チルダ1文字だけでホームディレクトリを指定出来るというのは便利です。 その他、ホームディレ...

科学の話 : フリーズドライはただ凍らせるだけでなく減圧乾燥も必要

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切り干し大根を作っていて 秋に収穫した大根が結構な量あるので、切り干し大根作りをしていました。作り方は簡単で、単に適当な長さに切って干しておけばいいだけ。 切り干し大根作り - 切って干す 切り干し大根作り - 完成 さて、切り干し大根を作っているときに 「そういえばこういう乾燥させる手法はフリーズドライと言うのでは?」 ということが気になって、少し調べてみることにしました。 (切り干し大根作るときは必ずしも凍結状態になっている必要は無いので、フリーズドライというより乾燥野菜と言った方がいいでしょうけど) よく目にするフリーズドライ テレビ番組や雑誌などでフリーズドライされた食品の紹介がされてますね。ただ、その場合は昔ながらの製法で作られているものを「いわゆるフリーズドライ」として紹介されているものが多いでしょう。 フリーズドライの原理的には、それらの製法も見なそうと思えば自然なフリーズドライとして見なせるのでしょう。 技術としてのフリーズドライ 技術としてのフリーズドライ(freeze-drying)は凍結乾燥とも呼ばれています。この技術は簡単に説明すると、水分を取り除きたい材料を凍結させ、真空装置で減圧するというもの。これにより水分は昇華(固体→気体)するので、目的の材料から水分を取り除き乾燥出来るわけです。 凍結乾燥させることで、加熱してしまうと失われてしまう成分などを維持したまま乾燥できるというメリットがあります。 このフリーズドライの技術は食品だけでなく、工業や医療分野の薬品製造などにも使われています。 いわゆる自然環境を利用したフリーズドライ よく見聞きする「いわゆるフリーズドライ」は自然な環境で行われているもの。凍結まではいいのですが、乾燥においては減圧ではなく乾燥した気候で行われるので、そこは技術的な手法とは異なるでしょう。それと日中に日に当てて融かして夜間に再び冷凍することを繰り返すという過程は、単なるフリーズドライよりも複雑なメカニズムを伴っているでしょう。 ちなみに技術、工業的なフリーズドライも単に凍結させ減圧するだけでなく、材料に合わせていろいろな行程が組まれているようです。 まとめ 今回は簡単に調べた範囲の話なので、詳しくは専門書や論文、もしくは専門企業のサイ...

Emacs : ブックマーク機能とブックマークリストの編集操作について

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Emacsのブックマーク機能 Emacsのブックマーク機能はBookmark Menu mode(bookmark.el)によって行います。このパッケージ自体は初めからEmacsに導入されているので、通常であれば特に何も設定せず使うことが出来ます。 ブックマーク機能をマウス操作で行う方法 Emacsのツールバーからマウス操作でブックマーク機能を使う方法は、以前書いた次のブログ記事を参考にして下さい。 Emacsのブックマーク機能について ファイルをブックマークに登録 開いているファイルをブックマークに登録するキーバインドは C-x r m です。 ブックマークの形式 ブックマークは 【ブックマーク名】 【ブックマークしたファイルへのパス】 という形式で保存されます。ブックマーク名はファイル名でなくとも任意の名前を付けることが出来ます。またブックマーク名を変えて同じファイルを別々のブックマークとして保存することも出来ます。 ブックマークリスト 登録してあるブックマークを参照するにはブックマークリストを開いて操作します。 ブックマークリストを開くキーバインドは C-x r l です。 ブックマーク機能のブックマークリスト ブックマークされているファイルを開く ブックマークされているファイルを開く場合は、開きたいブックマークにカーソルを合わせてEnterキーを押します。 ブックマークの注釈 登録してあるブックマークは注釈(annotation)というカタチで説明を書いておくことが出来ます。注釈を付ける方法は後述しますが、注釈が付いているブックマークにはブックマーク名の先頭に「*」が付きます。 ブックマークリストの並び方 ブックマークリストはブックマーク名がアルファベット順で並ぶようです。日本語のブックマーク名についてはアルファベットの後ろに来る模様。さて、この並び方を好きなように替えたくなりますが、どうもブックマーク機能ではリストの並び替えは出来ないようです。もし並び替えも行いたいのであれば、標準のブックマーク機能ではなくその他のパッケージを探した方がいいのかも知れません。 (これに関しては詳しく調べてはいないので、もし出来たらすみません😣) ブックマークリストの編集 さて、ブックマークリストに登録してあるブ...

Emacs Org mode : アウトラインツリーのレベルをサブツリーごと変更する方法

Org modeでのアウトラインツリー Org modeで例えば料理のレシピ集をまとめている場合にアウトラインが次のようになったとします。 * カレーのレシピ ** 材料** 手順 *** 炒める *** 煮る ** 参考レシピ集 * ぶり大根のレシピ ** 材料 ** 手順 *** ぶりの臭み抜き *** 大根の下茹で **** 下茹でする方法 **** 下茹でしない方法 ** 参考レシピ集 これをトップレベルのヘッドラインだけ表示すると * カレーのレシピ * ぶり大根のレシピ となります。 今回の話としては、ヘッドラインをサブツリーまで含めて一括でレベル変更をしようという内容になっています。例えば上の「* カレーのレシピ」というヘッドラインを、「** カレーのレシピ」というように1つレベルを落とす、かつサブツリーもそれに合わせて1つレベルを下げるのを一括で行うといった内容です。 レベルの変更 Org modeでは「*」の数がヘッドラインのレベルとなっていて、直接「*」をテキスト入力すればレベルを任意に変更出来ます。また、ヘッドライン上でキーバインド Alt + →(もしくは←) を用いることでもレベルの変更が可能です。 サブツリーごとまとめてレベルを変更するには では、サブツリーを含むヘッドラインのレベルをまとめて変更するにはどうしたらいいでしょう?上で出した料理のレシピを例にすると、各レシピそれぞれを「魚のレシピ」「肉のレシピ」「鍋料理のレベル」などを新しくトップレベルとしてまとめ直したくなる場合にそのような操作が必要になってきます。 単純にはサブツリーまで全表示した状態で個別にレベルを変更します。ただこれでは一つずつ操作する必要があるため手間と時間がかかってしまいます。 そして上記の「Alt + →(もしくは←)」のキーバインドは、サブツリーがある場合には使うことが出来ません(下のツリーを非表示にしている場合)。 ではどうすればいいかというと、サブツリーまで含めてレベル操作するキーバインドを用いることで解決出来ます。そのキーバインドは Alt + Shift + →(もしくは←) です。 このキーバインドによりトップレベル「*」のレベルを「**」と1つ下げると、その下、さらに下のサブツ...

seqコマンド : コマンドラインで様々な連番テキストを出力

連番というと 日常生活で「連番」というと宝くじを買う時の指定方法が身近ですね。宝くじと言えばついこの間に年末ジャンボの当選発表がありましたね。当たりましたでしょうか? (私はそもそも年末ジャンボは買っていないのですが😜) 連番とは さてそんな話はさておいて、「連番」とは何かしらの番号が連続しているものです。単純に1ずつ増加していくのが連番としては一般的ですね。さらに何かしらの規則に従って数が並んでいるのが数列。なので連番というのは数列の一種と見なせるでしょう。 簡単な連番の作り方 以下は-10から1ずつ増やして10まで並べた連番。 -10,-9,-8,-7,-6,-5,-4,-3,-2,-1,0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10 これくらいの連番ならキーボードのテンキーを打てばすぐ作れます。 では以下のような1〜300までの連番はどうでしょう?これをキーボードで打って作るとなるとさぞ大変でしょう。作業自体は単純ですが、指先の神経と集中力を持続させることが要求されます。 001,002,003,004,005,006,007,008,009,010,011,012,013,014,015,016,017,018,019,020,021,022,023,024,025,026,027,028,029,030,031,032,033,034,035,036,037,038,039,040,041,042,043,044,045,046,047,048,049,050,051,052,053,054,055,056,057,058,059,060,061,062,063,064,065,066,067,068,069,070,071,072,073,074,075,076,077,078,079,080,081,082,083,084,085,086,087,088,089,090,091,092,093,094,095,096,097,098,099,100,101,102,103,104,105,106,107,108,109,110,111,112,113,114,115,116,117,118,119,120,121,122,123,124,125,126,127,128,129,130,131,132,133,134,135,136,...

Ubuntu(GNOME)でウィンドウのタイトルバーが場所を取ってしまうことへの対処

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Ubuntu(GNOME)のトップバーとウィンドウのタイトルバー Ubuntu(GNOMEデスクトップ環境)では画面上部にGNOMEのトップバーが表示されています(時計やスピーカー音量、WiFi接続などが表示されている部分)。そして、起動しているソフトのウィンドウを最大化表示すると、このGNOMEのトップバーとウィンドウのタイトルバーの両方が画面上部に位置することになります。 今回の記事は Ubuntu 18.04 LTS GNOME 3.28(たぶん) で試した上で書いています。一応、Ubuntu 19.10でも少し試してみています。 トップバーとタイトルバーが両方あるとウィンドウの表示領域が狭くなる 例えばFirefoxのウィンドを最大化しているとこんな感じ。トップバーとタイトルバーが両方あるとちょっと場所を取ってしまい、相対的にウィンドウの内容が表示されるスペースが小さくなります。 トップバーとタイトルバーの両方が表示されている状態 余談ですがFirefoxでは少し以前のバージョンから、タイトルバーを表示しないよう設定することができます。下のリンクはそのことを紹介したブログ記事です。 Firefox66のLinux版でタイトルバーの省略表示がデフォルトになったということで比較 Firefoxの場合はこの設定により表示領域を広く取ることが出来るでしょう。ただ今回はFirefoxだけでなく、他のソフトも含めた一般的な対処方法について考えていくことにします。 対処方法を考えてみる さてここでウィンドウの表示領域を大きくしたい場合、どのような対処があるでしょうか?考えられる方法として トップバーを非表示にする タイトルバーを非表示にする のいずれかがあります。ウィンドウの最大化ではなく、全画面表示にするという手もありますが、その場合は他のウィンドウを操作し難くなってしまうのでこれは除外することにします。 今回は上記2つのうち、2番目のタイトルバーを非表示にする方法を紹介していきます。個人的にはトップバーは常に表示させておきたいというのがその理由です。トップバーを非表示にする方法も探せばありそうなので、やりたい方は調べてみて下さい。 GNOMEでデスクトップ環境を設定、拡張する方法 GNOMEデ...

Strawberry Music PlayerというClementineからフォークされたソフト

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Strawberry Music Playerとは Linux上で動作する音楽再生ソフトにStrawberryという比較的新しいソフトが出ています。調べてみると、このStrawberryというソフトはこれまた音楽再生ソフトであるClementineからフォークされたものとのこと。 Strawberry Music Player Strawberryのスクリーンショット フォークされた元のClementineについて フォークされた元のClementineはバージョン1.3.1が最新版です。 Clementine Music Player このバージョンがリリースされたのは2016年なので、ここ数年は新しいバージョンが出ていないようです。 Strawberryはフォークされたということで機能も強化…されていると思いますが、ちょっと説明を読んだ限りではよく分かりませんでした(外部サービスとの連携についてはClementineの方が豊富かも?)。 Strawberryの使用感 さてStrawberryを実際に使ってみた感想ですが、Clementineとほぼ同じように使うことが出来ました。元のClementine自体シンプルで操作しやすい音楽再生ソフトなので、Strawberryも同様に使いやすい感じ。 Ubuntuでは「ソフトウェア」からSnapパッケージがインストール出来ますが、Snapパッケージの特性からか日本語フォントがやや見難くなってしまってました(Ubuntu 18.04.3の場合)。このへんの問題はそのうち解決されるとは思います。 また、Strawberryの公式サイトからUbuntu用のdebパッケージをダウンロードしてインストールすることも出来ます。こっちの方法だと日本語フォントもシステムの設定に合わせたものになるため見やすいです。

Firefox 72でLinux版でも動画のピクチャーインピクチャー表示が出来るそうで

Firefoxの動画ピクチャーインピクチャー表示 Firefoxの動画ピクチャーインピクチャー機能、確かバージョン71からWindows版で可能に、バージョン72からLinux、Mac版でも可能になった模様。Firefox標準機能ではなくアドオンでそういった機能を提供するものもあったけど、対応する動画サイトが少なかったりしたかな、そう言えば。 ----- 追記.01 2020年1月11日18時49分 ----- ここでいうピクチャーインピクチャー機能というのは、Webページに表示されている動画の再生映像を別ウィンドウに分離して表示させるというもの。別ウィンドウで動画再生させてそれを見ながら別のタブのページを見るといった使い方が出来ます。またブラウザ以外の別アプリを前面にして操作を切り替えてもこのピクチャーインピクチャーの動画ウィンドウが前面に来ます。 ----- 追記.01 終わり ----- UbuntuのFirefoxもバージョン72.0.1に上がったので、せっかくなのでこのピクチャーインピクチャー機能を試してみることに。 全てのサイトで機能が対応出来ているわけではない 標準機能となったピクチャーインピクチャー機能でも対応するサイトとそうでないサイトがある模様。 少し試してみたところ Youtube ニコニコ動画 では可能。 ニコニコ生放送 AbemaTV では使用出来ずといったところ。 おもしろいのはニコニコ動画では動画のピクチャーインピクチャー表示が出来ても、コメントは元の動画があった領域の方に表示されたままという点。まぁ本来ならコメントもピクチャーインピクチャーの方に表示された方がいいから、そこは今後のアップデートに期待。 ----- 追記.02 2020年1月11日22時54分 ----- Youtubeの広告スキップボタンもピクチャーインピクチャーウィンドウではなく、元の動画の領域に表示されるようです。 ----- 追記.02 終わり ----- シークバーなどの操作ボタン シークバーや音量調整など動画の操作ボタンはピクチャーインピクチャー表示の方には無いため、操作するには元の動画のところで行う必要がある。 ピクチャーインピクチャー表示用のポップアップが邪魔な場合 動画上でマウ...

ソフト紹介 : GNOME Clocksについて(時計、アラーム、タイマーなど)

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GNOME Clocks 時計、アラーム、タイマーなどの機能が利用出来るソフトウェアにGNOME Clocksというものがあります。 調べてみたところ、Ubuntu(ここでは18.04 LTS)では始めからはインストールされていないようなので、必要に応じて別個にインストールする必要があります。 なおインストールするとソフトウェアの名前はデスクトップ環境上では「時計」もしくは「Clocks」として表示されます(分かりやすいようで分かりにくいような…)。 インストール Ubuntuの「ソフトウェア」でソフトを検索すると、通常のもの(debパッケージ)とSnapパッケージのものが見つかります。両者はほぼ違いが無いようですが、参照しているサウンドファイルが異なるようで、アラームの音が異なって来るかも知れません。 このブログ記事を書いている段階でのUbuntu 18.04 LTSでインストールされるGNOME Clocksのバージョンは以下の通り。 通常パッケージ : 3.28.0 (なおスクリーンショットについてはSnap版の3.34.0のものを使用しています) GNOME Clocksの機能 以下にいくつかスクリーンショットを貼っておきますが、GNOME Clocksの機能としては 世界時計 アラーム ストップウォッチ タイマー があります。 世界時計 ウィンドウ上部のバーから「世界時計」を選択。バーの一番左の「新規」から検索して時計を表示したい都市を選びます。都市は複数表示しておくことが出来るため、各都市の時差の確認に利用出来るでしょう。 世界時計 また都市の時計をクリックすると、その都市の日の出、日の入りが表示されます。 各都市の日の出、日の入りを表示 アラーム アラームは以下のスクリーンショットの通り。時間、そして曜日を選んで設定出来ます。 アラームの設定 ストップウォッチ ストップウォッチはラップ取得機能もあります。 ストップウォッチ機能 タイマー タイマーはこのように設定して使います。ただ複数タイマーをセットするような機能は無いようです。 タイマー設定 アラームやタイマーで鳴らす音について 設定を探してみましたが、どうやらソフトウェア側から鳴らす音を設定することは出来ないよう...

Nautilus(ファイルマネージャー)のブックマークが記録されているファイル

Nautulusのブックマーク機能 以前に以下のブログ記事として書いていますが、Ubuntu(というかGNOMEデスクトップ環境)のファイルマネージャーのNautilusにはブックマーク機能があります。 [ゆたりんブログ] : Nautilus(ファイル)のブックマーク機能はどこに行ったのか? よく使うフォルダを登録しておくと、サイドバーからすぐにそこに飛べるっていう便利機能です。 ブックマークされているフォルダが記録されているファイルの場所 ブックマークに記録されているフォルダはどこかしらに記録されているわけですが、それはホームディレクトリの ~/.config/gtk-3.0/bookmarks にあります(Ubuntu 18.04 LTSの場合)。 lessやcatコマンドで中身を確認すると、いま現在ブックマークに記録されているフォルダ名が記載されていることが分かります。 なお日本語のフォルダ名は日本語ではなく文字化けしたように記載されるようです。これはこのファイルの文字エンコーディングの設定によるものと思われます。そもそもこのファイル自体、ユーザーが直接扱うことは想定していないでしょうし、システム側からすればこのような設定の方が都合がいいのでしょう、たぶん(根拠なし)。 ブックマーク以外の記載 さて、このファイルにはユーザーが登録したブックマーク以外に「ドキュメント」や「ダウンロード」といったフォルダも記載されているでしょう(前述したように日本語は文字化けしたように記載されるので、意味不明な場所が記載されているように見えるかと)。 なおこのような「ドキュメント」、「ダウンロード」のようなフォルダはブックマークではなく、さらに別の設定で登録されているフォルダとなっているため、bookmarksファイルに記載があろうがなかろうが特には関係ないようです。 まとめ というわけで、Nautilusのブックマークが記録されているファイルについて見てきたわけですが、このファイルを直接編集したらどうなるかについては…まぁ自己責任でとなりますかね。システムが絡むファイルはヘタにいじるとどこか別の箇所に影響が出たりすることが稀によくありますので。 ブックマークに登録したり削除するには、Nautilus上で操作するのが無難という当...

Thunderbirdでメールに添付されているテキストファイルのプレビュー表示が出来なくなっていたようで

テキストファイルの添付ファイルがプレビュー表示されない Thunderbird(メールクライアント)でCSVファイルが添付されているメールを読む場合、以前だとメール本文の下にそのCSVファイルの内容が表示されていました。しかし、最近のある時点からCSVファイルの内容は表示されず、添付ファイルとして扱われるだけとなっていました。 さて、添付ファイルなので関連付けしてあるテキストエディタなどで開いてやれば、ファイルの内容は確認出来ます。ただこれまで特に操作せずメールを開くだけで確認出来ていたわけで、それが出来なくなったとなると確認するのに手間が増えてしまいます。 Thunderbirdバージョン68.0から仕様変更 で、調べてみるとThunderbirdのバージョン68.0からCSVファイルを含むテキストファイル全般で、ファイルの内容のプレビュー表示が無効とされたそうです。 リリースノートの変更点(CHANGES)のところに記載があります。 Thunderbird — Release Notes (68.0) — Thunderbird 元の仕様に戻すには 何らかの理由があって仕様変更されたはずなので、ここは特に必要が無いのならそのままにしておいた方がいいでしょう。それでも元の仕様のようにプレビュー表示された方がいいという場合は、Thunderbirdの内部設定の mail.inline_attachments.text という設定値を変更することでプレビュー表示が可能となります。 これを変更してもプレビュー表示されないという場合は、メニューバーの View → Display Attachments Inline のチェックを確認して適切に設定するといいでしょう。

gnuplot : ユーザー関数について

gnuplotで自分で定義出来るユーザー関数について gnuplotでは用意されている関数(sin(x)、exp(x)などなど)の他に自分で定義出来るユーザー関数を使用することが出来ます。 簡単なユーザー関数の定義は次のようになります。 f(x) = a*sin(x) このユーザー関数では変数aを用いているので、プロットするにはあらかじめaを変数として宣言しておく必要があります。宣言せずに関数をプロットしようとすると以下のようにエラーとなります。          undefined variable: a ユーザー関数定義の書式 ユーザー関数を定義するときの書式は例えば次のようになります。 関数名(変数1, 変数2, 変数3...) = 変数1 + 変数2 * 変数3 + ... 変数はx, yや自分で宣言する変数などになります。 ユーザー関数のプロット 定義した関数をプロットするときは(例:ユーザー関数f(x)をプロット) plot f(x) とします。 注意点としては、ユーザー関数の括弧を省略して"plot f"と記述してしまうとユーザー関数f(x)はプロットされません。これは何故かと言うと、"plot f"とした場合はユーザー関数f(x)ではなく、変数fとして扱われるためです。紛らわしいですがplotなどのコマンドにユーザー関数として認識させるには明確に関数として記述必要があります。 文字列関数として定義 ユーザー関数は数式に用いるもの以外に、文字列を生成するものも定義することが出来ます。 例えば以下のようにファイル名を生成する文字列関数を作ることも出来るわけです。 name(n) = sprintf("test%03.0f.dat",n) ユーザー関数ではいくつまで変数を使用出来る? ユーザー関数で使用出来る変数の数には制限があって12個までとなっています。 例えば以下の関数は変数が12個なので大丈夫ですが、 f(a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,k,l) = a+b+c+d+e+f+g+h+i+j+k+l 次の関数は変数が13個なのでエラーとなるため無効とされます。 f(a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,k,l,m) ...

Ubuntuのリポジトリからインストール出来るgnuplotのパッケージについて

この記事は今日現在(2019年12月26日)の Ubuntu 18.04.3 LTS gnuplot 5.2.2+dfsg1-2ubuntu1 での情報を元にしています。将来的にパッケージ構成が変わるかも知れないので、そのへん念頭に置いて読んで下さい。 Ubuntuのリポジトリにあるgnuplotパッケージの種類 Ubuntuでgnuplotを使おうとした場合、aptコマンドで簡単にインストール出来ます。今回はそれによってインストール出来るgnuplotのパッケージについて説明していきます。 (最新版や開発版、さらにカスタマイズしたい場合などはソースコードをダウンロードしてきて自分でビルドするのがいいでしょう) コマンドライン端末からapt searchでgnuplotを検索すると、直接gnuplotと関係あるパッケージとして以下のものが見つかります。 gnuplot gnuplot-qt gnuplot-x11 gnuplot-nox gnuplot-data gnuplot-doc このうち、一番上のgnuplotはメタパッケージとなっていて、このパッケージをインストールするとgnuplot-qtがインストールされます。またこのときgnuplot-dataも合わせてインストールされます(gnuplot-qtの依存関係により)。gnuplot-dataはgnuplot-x11、gnuplot-noxをインストールした場合にも合わせてインストールされるようになっています。 (gnuplotのメタパッケージをインストールするとgnuplot-qtがインストールされる書きましたが、そのとき使用しているUbuntuの環境によってはgnuplot-x11もしくはgnuplot-noxがインストールされるかも知れません) パッケージ毎の出力端末の違い 再びパッケージ一覧の説明に戻ります。以下の3つのパッケージはどれもgnuplotではあるのですが、それぞれ出力端末に違いがあります。 gnuplot-qt gnuplot-x11 gnuplot-nox パッケージ名を見て分かるように出力端末が"Qt"、"X11"、"Xサーバー無しの環境用"にと分かれてい...

化学の話 : シリカゲルについて

シリカゲルとは シリカゲルとは珪酸が部分的に脱水してゲル化したものであり、 組成式SiO 2 ・nH 2 O として表される。多孔質で表面積が大きく、優れた吸着力を持つ。 湿気を除去する、つまり空間の水分を吸着するために使われることで知られる。その他、水以外の分子吸着などにも使用されている。 吸着能力の再生 一度水分を吸着しても加熱して脱水することで、多孔性が維持されているなら再び吸着性を有することが出来る。 吸着能力が残っているかの目安 市販のシリカゲルで青色の粒が入っているものがあるが、それは塩化コバルトCoCl 2 が添加されたもの。この塩化コバルトは乾燥状態では青色で吸水すると赤色となるため、シリカゲルの吸着能力が残っているかの判断に利用することが出来る。 スポンサーリンク Amazon商品リンク : シリカゲル

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