Emacs Org mode : 表(Table)の基本操作
Org modeの表(Table)機能
Org modeは基本テキストベースですが、表(Table)機能を使うことが出来ます。機能としてはオフィスソフトの文書作成で表を挿入するのと同じようなものですが、表計算ソフトのような計算機能も使用することが出来る優れものとなっています。(ただ計算機能に関しては独自の書式を覚える必要があるので、ちょっととっつきにくいかも。今回は表の基本だけ説明していくので計算機能についてはまた別で記事にする予定です)
表の形式
テキストベースの表と言っただけではどういったカタチなのか謎でしかないので、とりあえずスクリーンショットで示すことにします。Org modeの表の形式 |
このスクリーンショットのように、表は区切りも含めて全て文字で構成されます。なのでテキストベースでも表が作れるということになります。各列の区切りは「|(縦線)」で構成され、行の区切りは必要なところには「-(ハイフン)」が入ります。
さて、これだけなら作ろうと思えばキーボードから1文字ずつ区切りも含めて入力しても作ることは出来ます。手間がかかりますが。しかしOrg modeでは表を作成するときにそれ用のキー操作となるので、行や列の挿入、順番の入れ替え、自動整形などが簡単に行うことが出来ます。
表の作成
表を作成するには行頭に「|」の文字を書きます 。そうすればそこから表と見なされることになり、表作成、編集用のキー操作を行えるようになります。簡単に表作成について説明すると、まず以下のようにいくつかのセルを横一列書いていきます。
| a1 | a2 | a3 |
そして、a3まで書いたあとにEnterキーを押すと表に新しく行が1つ追加されます。またTabキーを押すと、1つ右のセルにカーソルが移動します。この操作を繰り返していけば簡単な表を作ることが出来ます。
表(Table)でのキー操作
カーソル移動
上述したようにTabキーを押すとカーソルが次(右)のセルに移動します。Enterキーを押すと下のセルに移動。表の一番下でEnterキーを押すと一行分表が追加されます。自動整形
セルに文字や数字を入れていくとセルのマスが大きくなって表がズレますが、表の中で- Tab
- Enter
- C-c C-c
表に横線(水平線)を引く
スクリーンショットには横線(水平線)を引いた表を載せましたが、この横線は行頭に「|-」
を書いて自動整形することで作ることが出来ます。
列及び行の移動
Alt-LeftまたはAlt-Rightでそのカーソル位置の列を隣の列と交換することが出来ます。またAlt-UpまたはAlt-Downは行を上もしくは下のものと交換することが出来ます。
これにより、列や行の並び替えを簡単に行うことが出来ます。
その他
ここで説明した他にいくつかキー操作があるので、そちらについてはドキュメントなど参照して下さい。参考およびまとめリンク
GNU Emacs - GNU ProjectOrg mode for Emacs – Your Life in Plain Text
Org-mode - Wikipedia
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