fehコマンドのモンタージュモード(サムネイル作成)

以前紹介したfehコマンド。
fehコマンドで大量の画像をスライドショー表示する方法
このときはスライドショー機能を紹介しましたが、fehコマンドにはモンタージュモードというサムネイル作成機能もあります。

簡単な作例を元にモンタージュモードについて説明していきます。
作例としてストップモーションアニメを作っていくことにします。

写真1
ストップモーションアニメ用に上にある写真1のような写真をいくつか撮影していきます。

撮影して出来た画像を一つのフォルダ(ディレクトリ)にまとめておきます。lsコマンドでファイル一覧を表示すると以下のようになります。
CIMG9379.JPG CIMG9387.JPG CIMG9395.JPG CIMG9403.JPG CIMG9411.JPG CIMG9380.JPG CIMG9388.JPG CIMG9396.JPG CIMG9404.JPG CIMG9412.JPG CIMG9381.JPG CIMG9389.JPG CIMG9397.JPG CIMG9405.JPG CIMG9413.JPG CIMG9382.JPG CIMG9390.JPG CIMG9398.JPG CIMG9406.JPG CIMG9414.JPG CIMG9383.JPG CIMG9391.JPG CIMG9399.JPG CIMG9407.JPG CIMG9384.JPG CIMG9392.JPG CIMG9400.JPG CIMG9408.JPG CIMG9385.JPG CIMG9393.JPG CIMG9401.JPG CIMG9409.JPG CIMG9386.JPG CIMG9394.JPG CIMG9402.JPG CIMG9410.JPG
ここで端末で以下のようにfehコマンドを実行します。
$ feh ./ -m -W 800 -H 600 -y 100 -E 100
各オプションの意味は以下のような感じです(詳しくは公式のマニュアルを参照して下さい)。
  • -m : モンタージュモード
  • -W : サムネイルキャンバスサイズの幅
  • -H : サムネイルキャンバスサイズの高さ
  • -y : サムネイル1つの幅
  • -E : サムネイル1つの高さ
そうすると以下のようにサムネイル画面が表示されます。
写真2 : サムネイル画面
ここではfehコマンドが生成するウィンドウに表示されるだけですが、サムネイル画面をこのまま画像ファイルとして出力することも出来ます。

多くの画像ビューアにはサムネイル機能があるので、fehコマンドを使う必要性はあまりありません。fehコマンドを使用する利点は細かい指定が出来て、大量の画像のサムネイル画像を作成することも出来ることです。
以下のサムネイル画像は空のタイムラプス動画作成用に撮影した約4000枚近い画像を並べてサムネイル画像にしたものです。左側が明け方で右側の最後は夜の空の画像です。それぞれの画像は小さすぎて見てもよく分かりませんが、明け方や夕方で空の色が暗くなっていることが分かります。
(実際の出力は縦長で、これは画像変換ソフトで回転させて横にしている)
写真3 約4000枚の写真から作成したサムネイル画像
(タイムラプス動画についてはこんな感じで作成してYoutubeで公開しています)
このように大量の画像をサムネイル表示することで、何かしらの解析に用いるといった使い方に応用出来るかも知れません。

さて、今回はfehコマンドによるサムネイル作成についての説明でしたが、せっかくストップモーションアニメを例にしたので最後に以下のfehコマンドでストップモーションアニメを確認をして説明を終わります。
$ feh -g 800x600 -D 0.1




コメント

スポンサーリンク


このブログの人気の投稿

gnuplotでプロットなどの色をcolornameの指定で変更する

catコマンドの出力を行番号付きにするためのコマンドラインオプション(-n, -b)

Ubuntu Softwareが起動しないのでいろいろと調べてみる(Ubuntu 20.04.1 LTS)

gnuplot : グラフにグリッド線を描く方法(set grid)

gnuplot : プロット画像のサイズ指定について(set sizeとの違い)