表計算ソフトで独自定義の変数が使えないかな?と思った話

表計算ソフト(ExcelやLibreOffice Calcなどなど)を使って計算しているときに、何か特定の数値を計算に使いたい時がよくあります。数値としては家計簿として使ってる場合は消費税計算だったり、科学計算としては物理定数だったり。
まぁ適当なセルに数値を入力して、そこのセル番号を計算に用いればいいだけの話なのですが、 これにも一つ難点が。
何が難点かというと、特定の数値のセルが表にポツンとあると表のレイアウト上統一感が無くなってしまいます。セル幅を調節するときにも邪魔になったり。そのへんも数値のセルの置き場所を工夫したり、別のシートに書いておくなりすれば済みますがいささかスマートとは言い難いです。

で、表計算ソフトなのだからプログラミング言語みたいに自分で変数を指定してそこに数値を入れて使えるのではないだろうか?と思った次第。で、ネットで検索してみると、「名前」という機能が用意されている模様です。
「名前」(英語だと「Names」)はちょっとこれだけだとなんの機能なんだかよく分からないですが、簡単に説明すると、セルやセル範囲、計算、数値に別名を付けて管理して使えるようにする機能だそうな。

LibreOffice Calcでは
「挿入」 →「名前の表現」→「指定」
で、新規に名前を登録することが出来ます。
登録時のダイアログは上のスクリーンショットでして、まず名前に変数名を入れてやります。次にその下の欄に好きな数値を入れます。三番目の欄の範囲というのはその名前が有効とされる範囲です。
(最後の参照範囲オプションはよく分からなかったので説明は飛ばします)

例として
aaa = 56.45
という変数を作りたい場合は名前を「aaa」、2番目の欄を「56.45」として新規作成してやればよいです。その変数を計算で使いたい場合は、セルで関数を書くのと同じように指定して使うことが出来ます。上の例だと適当なセルで「=aaa」と入力すると56.45がそのセルに展開されます。

さて、今回のブログの趣旨としては特定の数値を入れた変数を用いるということなので、ほぼこれで目的は達せられました。一応、「名前」の他の機能についても書いておくと、まずセル番地に別名を付けて管理して使うことも出来ます。その場合はもっと簡単な呼び出し方法があって
上のスクリーンショットで説明すると、左上のB2と書かれている欄の下矢印を押すと名前の管理を呼び出せます。セル番地に別名が使えると、読みやすい計算式が作れたりという利点があります。またセル1つだけでなくセル範囲にも名前を付けることが出来ます。


最後に注意点ですが名前に付いては命名にいくつか制約があります。また既存の関数名と同じ名前を付けてしまうと使う時にややこしくなります。使うときはなるべく分かりやすいよう命名しておいた方がいいでしょう。


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