[ソフト紹介] Meld : 簡単にテキストやフォルダの差異を見比べられるツール

プログラミングでソースを書いているときに、以前に書いたプログラムファイルとの比較を見る必要が出てくる場合があったりします。例えば、以前書いたプログラムファイルで少し手直ししたらまったく動かない場合に、原因を調べるために動いていたときのファイルとの差を見たりします。またどんな機能を追加(または削除)したのかを後から調べたいという場合もあります。
プログラミング以外でも、授業のレポートや卒業論文、ブログ記事、Web小説などを書いている場合でも、どういった手直しをしたかを把握したい場合が出てきます。
(常に一つのファイルに上書きし続けるスタイルの場合にはそういった必要は出てこないかも知れませんが、一度バージョン管理の考え方を学んでおくと後々何かの役に立つかも知れません)

さて、そういったケースの場合にはよくdiffというコマンドラインツールが用いられているようです。またプログラム開発環境を前提としたソフトではそういった機能が付属している場合もあります。例えばテキストエディタのEmacsではediff-modeなどがあったりします。
こういったモノは普段からそういったツールや開発環境を使い慣れているといいのですが、カジュアルに使おうとするには敷居が高かったりクセがあったりしてなかなか取っ付き難いように思います。

そんな中で比較的使いやすいツールのMeldというソフトを紹介します。
Ubuntuならソフトウェアセンターかaptでインストールできます。
ソフトの起動画面を見ればわかりますが、ファイルを比較する場合は2つのファイルを読み込んで左右に分割されたウィンドウで差異を見比べることが出来ます。またファイルを読み込まなくても、コピーアンドペーストでテキストを貼って比較するといった使い方も出来ます。

コピーアンドペーストで比較する方法が若干分かりにくいのですが、まずは以下のスクリーンショットのように「File comparison」を選択して次に右下のボックスの「Blank comparison」を選択します。
すると左右に分割された比較画面になるので、そこにコピーアンドペーストでテキストを貼り付ければ両方のテキストが比較されて差異が表示されます。

基本的にはテキストは行単位で比較されるので、日常的に書く文章のようにずっと改行がなく何行にもまたがるようなテキストでは若干比較が分かりにくいです。それでも左右で文字の差があるとその部分がハイライト表示されるので差異は分かるかと思います。
(カラー表示のカスタマイズが出来れば見やすくなると思うのですが、設定にはそういった項目は見つからなかったです)
Meldはテキスト比較以外にも2つのフォルダで存在するファイルに差異があるかなどの比較も出来るようです。その他にもテキストを比較以外にもマージ機能があったりと、比較する以外にもいろいろ使えるかと思います。

本格的なツールだとまず取っ掛かり難いという問題がありますが、比較的カジュアルに簡単に使えるツールを覚えておくと、ふと調べようと思ったときに便利かと思います。

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