GNOME Boxesがうまく動かない場合の対処(Ubuntu 18.04 LTSにて)

以前に仮想マシン環境を構築するソフトのGNOME Boxesについてブログ記事を書きました。
GNOME Boxesで仮想マシン環境を構築
このときはホストマシンがUbuntu 16.04 LTSでした。そして先日Ubuntu 18.04 LTSをクリーンインストールしてまたGNOME Boxesを使用しようとしたのですが、ソフト自体は起動するものの仮想マシンがまったく立ち上がらないという状況になってしまいました。おまけにUbuntu 16.04 LTSで通用していた回避手段もダメでした。

というわけで端末からGNOME Boxesを起動して、表示されるエラーメッセージを元にネットで情報を検索。そして以下のページが見つかりました。

#889990 - gnome-boxes: Unable to start VMs because CPU mode 'custom' for x86_64 kvm domain on x86_64 host is not supported - Debian Bug report logs

これはDebianの方に上げられたバグ報告ですが、読んでみるとどうやらkvmグループにユーザーを登録すれば回避できるようです。
コマンドとしては以下の通り。
$ sudo adduser <ユーザー名> kvm

さて、実際にユーザー名を自分のモノに置き換えてこのコマンドを実行したのですが、それでも仮想マシンの立ち上げは失敗…。これはお手上げかと思い、あとは適当にGNOME Boxesの設定ファイルでも削除してみることに。
設定ファイルはホームディレクトリ以下の.config内のgnome-boxesディレクトリ。
で、この状態で試してみたら今度は見事仮想マシンが起動!やったね!

とりあえず成功する手順としてはkvmグループへのユーザー追加と、設定ファイルの削除。もしかしたら前者の手順は必要ないかも知れないですが、まぁ起動したから良しとしましょう。調べるのはまたヒマになったときにでも。

さて、無事起動出来るようになったわけですが、さっきもう一度試してみたらまた仮想マシンの起動に失敗しました…。うーん…。で、再び設定ファイルを削除したら今度は起動に成功。なんか挙動が若干不明瞭ですが、これは使いながら調べていく必要がありますね。ちょっとめんどい。

ちなみに設定ファイルのディレクトリを削除しても、作成した仮想マシンのイメージが消えたり使えなくなったりというのはいまのところ起きていません。イメージ自体はホームディレクトリ以下の.local/share/gnome-boxes内に入っているため、別の場所の設定ファイルを削除しても影響は受けません。ただ設定ファイルに起動に必要な情報が入ってると状況が変わってくるので、やっぱり様子見が必要ですねー。

追記
もう少し試してみたところ、kvmグループにユーザー追加してそれでも仮想マシン立ち上げに失敗する場合は、一度ログアウトもしくはパソコン再起動するといいかもです。

追記 2018年8月25日
Ubuntuのデスクトップ環境のアプリケーションメニューから起動しようとしてもずっと仮想マシンが立ち上がらない状態だったのが、コマンドラインからGNOME-Boxesを起動したら立ち上がるようになりました。
後はパソコンのサスペンドからの復帰後に立ち上がらない症状が出やすいような気がしました。なかなか挙動を把握するのが大変。

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