nm-connection-editorでインターネット共有の設定 (Ubuntu18.04LTS)

Ubuntu 18.04 LTSだとGNOMEがデスクトップ環境になっているのですが、その場合システム設定のネットワーク設定ではインターネット共有は選べないようです。

インターネット共有、つまりはInternet Connection Sharing (ICS)は直接インターネットに接続出来ないマシンに対して、インターネットに接続出来ている別のマシン経由で接続可能にする方法です。

上のイメージ図で説明するとデスクトップマシンは無線LANでインターネットに接続出来ていて、黒いノートパソコン(何らかの事情で無線LANが使えない)はそのデスクトップマシンに有線LAN接続することでインターネットに接続することが出来ることになります。
まぁいまどきのパソコンなら普通に無線LANが使える場合が多いので、こういった方法が必要なケースはあまり無いかなと思います。けれど方法としてこういうのもあるというのを知っておくと何かしらの役には立つのではないかなと。

さて説明はともかくとして、Ubuntu 18.04のシステム設定のネットワーク設定を開いても選択肢にネットワーク共有(Shared to other computers)はありません。
これは別にUbuntu 18.04ではインターネット共有が使えないとかそういう話ではなくて、単にこのネットワーク設定においてその設定項目が無いというだけです。
ではインターネット共有したい場合にどうやって設定すれば良いかというと、このネットワーク設定の他にある
  • nm-connection-editor
というGUIで操作出来る設定ソフトで行います。確か標準でインストールされているはずですが、アプリケーションメニューには存在していないと思います。なので、使うときはコマンドラインから起動してやります。
起動してみると分かるように、nm-connection-editorではシステムのネットワーク設定よりも多くの設定が出来るようになっています。そしてMethodからネットワーク共有(Shared to other computers)を選択することが出来ます。

こうしてnm-connection-editorを用いることでインターネット共有の設定をすることが出来ました。めでたしめでたし。

さてこのnm-connection-editorはより高度なネットワーク設定をする場合のソフトで、通常はシステムのネットワーク設定で事足りるはずです。というか、よく分からないまま使ってしまうとネットワーク環境がこんがらがってしまう可能性もあるので、紹介しておいてなんですが可能な限りシステム設定の方で済ませた方がいいでしょう。

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