Python turtle graphics : 角度の単位設定(turtle.degrees)

Turtle graphicsでの角度の単位

turtle graphicsにおいて角度の単位はデフォルトでは度となっています。設定によりこれをラジアンに変更することも出来ます。
またデフォルトでは一周は360度ですが、任意の数値を一周の値に設定することも出来ます。

turtle.degrees()

turtle.degrees()メソッドの括弧内に数値を入れて実行するとその数値が一周の角度となります。例えば
turtle.degrees(100)
とすると一周が100で表されるようになります。

また、以下のように実行すると初期設定(360度)に戻ります。
turtle.degrees()

turtle.radians()

turtle.radians()
と実行すると角度はラジアンとして扱われるようになります。

(余談 : turtleの向いている方向の確認)

ちなみにturtleが向いている角度を確認するには
turtle.heading()
と実行します。そうするとそのとき向いている角度が返ってきます。


図説 : turtle.degrees()で一周の値を変更した場合について

以下に半径100の円を描く場合について、turtle.degrees()をデフォルト及び100に設定した場合との比較を図示します。
なお、半径100の円を描くには以下のようにturtle.circle()でextentに数値を指定します。
turtle.circle(radius=150, extent=100, steps=None)


見て分かるようにデフォルト(上の円)では途中までしか円が描かれていませんが、一周を100に設定した方(下の円)では一周分描かれています。

図のソースコード

import turtle
turtle.setup(960,720,None,None)

turtle.degrees()
turtle.penup()
turtle.goto(0, 100)
turtle.pendown()
turtle.circle(radius=150, extent=100, steps=None)
turtle.penup()
turtle.goto(0, 70)
turtle.write("turtle.degrees()", align="center", font=("", 20, "bold"))

turtle.goto(0, -270)
turtle.setheading(0)
turtle.pendown()
turtle.degrees(100)
turtle.circle(radius=150, extent=100, steps=None)
turtle.penup()
turtle.hideturtle()
turtle.goto(0, -300)
turtle.write("turtle.degrees(100)", align="center", font=("", 20, "bold"))

turtle.goto(0, 320)
turtle.write("drawing circle of radius=100",align="center", font=("", 20, "bold"))

turtle.mainloop()



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Python turtle graphics まとめ


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