読書日記 トルストイ「人生論」

トルストイ「人生論」 を読んでみて

この文庫本買ったのが3ヶ月くらい前だったかなぁ?なんか精神的に病んでいたんで、ついついタイトルに釣られて買ってしまいました…。でも読む気力もなくて、ずっと机の上に積みっ放しだったけど、せっかくのゴールデンウィークで時間があるので一気に読み切ってしまうことにしました。

内容としては、
種族としての人間の命について、ですかね。結構言い回しが分かりずらかったりしたけど、著者が言いたいことはしっかり伝わってきました。
結局は、自分だけがよければいい、という考えでは死への恐怖や他の人間からの搾取などから逃げられないってことみたいです。
トルストイの考えは、キリスト教、ユダヤ教、仏教などの教えを下敷きにしているみたい。
死への恐怖を避けるためには、個人的な死などは死と考えないこと。人間という生物が存在し続ける以上、そこに死は訪れない、としています。
また、人間同士の争いを避けるためには…、愛…だったかな?とにかく、自分より相手の幸福を考えることで、争いを避けることができるとしています。でも、本の最初の方で、他人の幸福を考えたって結局は自分が良く見られたいと思っているだけで、そんなのは自己満足だ、とか書いてあったような気がしますけど?もう一度読み返して見ないとなんとも…。

まぁ、偉大な宗教家達が何千年前に発見したことを再認識すれば、死への恐怖から解放されるということらしいです。

現代の個人主義的な時代にそういう考えがどれだけ受け入れられるかっていうのはありますけどね。それに宗教って根底は同じ(人類の幸福)でも、やっぱり教義とかいろいろ違う部分がありますからね〜。自分が、こうすれば人類は幸福になるって考えて行動しても、他の人にとっては迷惑極まりないなんてこともありますから。


欧米などではキリスト教に根ざした個人主義みたいな形なんで、比較的こういうトルストイみたいな考えが受け入れられやすいんでしょうか?
日本では、これといった宗教を持たないので、個人主義だけが重視されるとどうなるんだろう?ってなことが心配にもなります。


それでも、こういうトルストイの考えというか、宗教の教えというかはなかなか考えさせられますね。

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