[読書日記] 「パズルの軌跡」 機本伸司

「パズルの軌跡 穂瑞沙羅華の課外活動」
機本伸司
ハルキ文庫

「神様のパズル」の続編。
本の裏の解説を読むと推理小説っぽいが、ほぼSF小説。
主人公は綿貫 基一(わたぬき もとかず)。前作で大事件?を起こした物理学の天才少女、穂瑞 沙羅華(ほみず さらか)が普通の女子校生としての生活を始め、綿貫が社会人として一歩を踏み出すところからストーリーが展開していく。

前作「神様のパズル」を読んでおくと沙羅華の性格がよくわかり、ストーリーの先読みができる(かもしれない)。沙羅華の性格は、本書の解説の山岸 真氏の言葉を借りると、
  デレ成分が微量の、ツンデレ、クーデレ(クールデレ)、ヤンデレ(病んデレ)。
つまりほぼ萌え要素がないが、ごく微量に含まれるデレが彼女の魅力ともいえ、その性格を表している。ただし、前作の事件の影響で今作では普通?の女子校生として生活している。

前作では、宇宙規模にストーリーが展開していったが、今回は主に人間の内面に焦点を向けている。誰もが一度は考える哲学的問題をテーマに物語は進行していくのだが、SF小説らしく前作同様、科学的なギミックが多く含まれているので、前作が面白かった人は面白く読めると思う。


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