読書 : 大栗先生の超弦理論入門 (ブルーバックス)

近年で言えば、ヒッグス粒子の発見などで素粒子物理学に脚光が集まってますね。また、日本にILC(国際リニアコライダー)を誘致するとかいう話も出ています。

で、素粒子物理学では標準理論というのを用いて素粒子を説明しているんですけど、 その標準理論では説明できないことが出てきた。そこで、新たな枠組みで説明しようという理論の1つが超弦理論です。


超弦理論、以前から気になってたんですけどやたら難しそうなので、いままでこの手の本は読んでなかったんですけど、今回はあえて挑戦してみました。

  • 大栗先生の超弦理論入門 (ブルーバックス)
 http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062578271




序盤は標準理論ではなぜ説明できないことがあるのか?といったことから始まって、徐々に超弦理論の解説に入っていきます。

標準理論では素粒子は点として取り扱われるのですが、くりこみという手法を導入しないと無限大が出てきてしまうそうです。そこで超弦理論を用いて素粒子を弦として扱うとうまく説明できるとかなんとか…(むずかしい)。
あとは重力理論を組み込むのにも超弦理論が役立つとかなんとか。

第10章まであるんですけど、理解できたのは第5章くらいまででしたね…。本格的に超弦理論の解説に入ってからはちょっとボクにはわかりませんでした…。
 それでも第10章のまとめを読んで、「う〜ん、なんとなくわかったかな?」って気分になりました。

この本ではかなりわかりやすく書かれているんだと思います。本気で理解しようと思ったら、かなり高度な数学を組み合わせて考える必要があるんでしょう。それにいままでの常識に囚われない考え方も。

まぁ、理解できたかどうかはともかく、最先端の物理学の一旦に触れることができた本でした。

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