Nautilus(ファイルマネージャー)である種のファイルが別名で表示される件について
Nautilus(ファイルマネージャー)で起きる少し変わった挙動について書いておきます。
なおThunarやPCManFMといったファイルマネージャーでも似たような挙動をするようです。
以下の内容はこの挙動について説明するためにあえて分かりやすい状況を作成して行っています。
環境 : Ubuntu 16.04.3 LTS, Nautilus 3.14.3 (2017年8月19日時点での話)
まず次のNautilusであるフォルダを開いているときのスクリーンショットを見て下さい。
このフォルダには2つのファイルがあるのがわかります。
「test01.desktop」と「ふぃっしゅあぷり」 というファイルです。
ではこのフォルダを端末からlsコマンドで見てみることにします。結果は以下のスクリーンショットのようになります。
さて、何か結果に違いが出ています。Nautilusでは表示されていた「ふぃっしゅあぷり」というファイルが、lsコマンドからは見えていません。そして代わりに「test02.desktop」というファイルが見えています。
実は「test02.desktop」というのはUbuntuのランチャーにソフトを登録する時に使うファイルです(Ubuntuに限った話ではないですが)。これを適切な場所に置くことで、そのソフトがランチャーから起動出来るようになります。そして、どうやらNautilusではこの種のファイルはファイル名そのものではなく、ソフトの登録名で表示するようになっているようです。 「test02.desktop」ファイル自体は中身はテキストファイルで、ランチャーにソフトを登録する際に必要な情報が書かれています。中身は以下のようになっています
この設定ではソフトの名前はNameで指定されているように「ふぃっしゅあぷり」となります。そしてNautilusはファイル名そのものではなくこのNameで指定されている名前で表示するようです。
さて、話は少し変わります。一番始めに出したスクリーンショットで気が付かれているかも知れませんが、もう一つ表示されている「test01.desktop」はファイル名そのもので表示されています。ちなみにファイルの中身に書いてある設定は「test02.desktop」とまったく同じです。なぜ「test02.desktop」はNameの名前で表示され、「test01.desktop」はファイル名で表示されているのでしょうか?
実はこれは「test02.desktop」の方は実行権限が付いているのです。
試しにこの実行権限を以下のスクリーンショットのようにして外してみると
次のスクリーンショットのようになります。
見て分かるように、今度は「test02.desktop」とちゃんとファイル名で表示されています。そして、実行権限を付けてやれば「ふぃっしゅあぷり」に戻ります。
つまり、
拡張子desktopファイルで実行権限が付いているものについては、設定に書かれているNameで表示される
という挙動のようです。
通常はソフトをインストールするときはソフトウェアセンターやaptコマンドでインストールします。その際はランチャーへの登録は自動的に行われるため、普段は拡張子がdestopのファイルを見ることはあまり無いかと思います。そのためこのようなNautilusの挙動にはあまり遭遇しないでしょう。ディストリビューションのリポジトリにはないソフトをダウンロードしてきたり自分で作ったソフトやシェルスクリプトをランチャーから呼び出せるようにしたいときにいくらか関連してくる程度だと思います。
とりあえずNautilusがそういった挙動をするということを頭の片隅にでも入れておくと、このような状況に遭遇しても対処しやすくなるかと思います。あとはNautilus以外のファイルマネージャーでは似ているけど少し違った挙動をするものもあるようですが、今回はNautilusについての話に留めておきます。
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Ubuntu(Unity)のランチャーに自分でアプリを登録する方法
なおThunarやPCManFMといったファイルマネージャーでも似たような挙動をするようです。
以下の内容はこの挙動について説明するためにあえて分かりやすい状況を作成して行っています。
環境 : Ubuntu 16.04.3 LTS, Nautilus 3.14.3 (2017年8月19日時点での話)
まず次のNautilusであるフォルダを開いているときのスクリーンショットを見て下さい。
このフォルダには2つのファイルがあるのがわかります。
「test01.desktop」と「ふぃっしゅあぷり」 というファイルです。
ではこのフォルダを端末からlsコマンドで見てみることにします。結果は以下のスクリーンショットのようになります。
さて、何か結果に違いが出ています。Nautilusでは表示されていた「ふぃっしゅあぷり」というファイルが、lsコマンドからは見えていません。そして代わりに「test02.desktop」というファイルが見えています。
実は「test02.desktop」というのはUbuntuのランチャーにソフトを登録する時に使うファイルです(Ubuntuに限った話ではないですが)。これを適切な場所に置くことで、そのソフトがランチャーから起動出来るようになります。そして、どうやらNautilusではこの種のファイルはファイル名そのものではなく、ソフトの登録名で表示するようになっているようです。 「test02.desktop」ファイル自体は中身はテキストファイルで、ランチャーにソフトを登録する際に必要な情報が書かれています。中身は以下のようになっています
[Desktop Entry]
Version=1.0
Name=ふぃっしゅあぷり
Comment=おさかなてんごく
Exec=/home/yutarine/tmp/filenamedesktop-test/bin.bash
Icon=/home/yutarine/tmp/filenamedesktop-test/fish.png
Terminal=false
Type=Application
Categories=Utility;Application;
この設定ではソフトの名前はNameで指定されているように「ふぃっしゅあぷり」となります。そしてNautilusはファイル名そのものではなくこのNameで指定されている名前で表示するようです。
さて、話は少し変わります。一番始めに出したスクリーンショットで気が付かれているかも知れませんが、もう一つ表示されている「test01.desktop」はファイル名そのもので表示されています。ちなみにファイルの中身に書いてある設定は「test02.desktop」とまったく同じです。なぜ「test02.desktop」はNameの名前で表示され、「test01.desktop」はファイル名で表示されているのでしょうか?
実はこれは「test02.desktop」の方は実行権限が付いているのです。
試しにこの実行権限を以下のスクリーンショットのようにして外してみると
次のスクリーンショットのようになります。
見て分かるように、今度は「test02.desktop」とちゃんとファイル名で表示されています。そして、実行権限を付けてやれば「ふぃっしゅあぷり」に戻ります。
つまり、
拡張子desktopファイルで実行権限が付いているものについては、設定に書かれているNameで表示される
という挙動のようです。
通常はソフトをインストールするときはソフトウェアセンターやaptコマンドでインストールします。その際はランチャーへの登録は自動的に行われるため、普段は拡張子がdestopのファイルを見ることはあまり無いかと思います。そのためこのようなNautilusの挙動にはあまり遭遇しないでしょう。ディストリビューションのリポジトリにはないソフトをダウンロードしてきたり自分で作ったソフトやシェルスクリプトをランチャーから呼び出せるようにしたいときにいくらか関連してくる程度だと思います。
とりあえずNautilusがそういった挙動をするということを頭の片隅にでも入れておくと、このような状況に遭遇しても対処しやすくなるかと思います。あとはNautilus以外のファイルマネージャーでは似ているけど少し違った挙動をするものもあるようですが、今回はNautilusについての話に留めておきます。
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Ubuntu(Unity)のランチャーに自分でアプリを登録する方法
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