[気象] 秋から冬にかけて毎年の最低気温が0℃未満に下がった日を調べる
今年も少し寒くなってきました
さて、まだ日中は暖かいですが、朝晩は結構冷えるようになってきました。もう10月も終わりに近く、間もなく冬になって寒くなっていきます。こちらは冬はそこそこ雪が積もるので、いまのうちから何かと準備が必要になってきます。灯油を確保したりストーブやコタツを出したり、除雪で邪魔になりそうなのを片付けておいたり。テレビのCMでももうスタッドレスタイヤの宣伝をしてますね。そろそろ車のタイヤもスタッドレスタイヤに履き換える必要も出てきます。
いつもはいつ頃から寒くなっていたのか?
まぁ日常生活の準備はいいとして、いつもは一体いつぐらいから本格的に寒くなっていたのだろう?というのが気になりました。で、気象庁のホームページから過去の気象データをダウンロード出来るので、これを利用して調べてみることにします。まず「寒くなる」という意味が曖昧過ぎるので、ただ単に気温データを持ってきてもどうにもなりません。ここはしっかり「何℃未満になったら寒くなったとする」と意味付けをしておきましょう。こうすることで気温データの数値を元に判定することが出来ます。
ただ「寒くなる」 というのも体感的なものですし、一体何℃を基準にするかは個人差もあるので、まぁ適当にやっていきましょう。
データを元に解析
まず最低気温が0℃未満、つまり水が凍る温度になったときを基準とします(あくまでも個人的に勝手に決めた基準)。また最高気温、1日の平均気温は今回は無視します。気象データをダウンロード出来るといっても一度にダウンロード出来る項目数が限られているので、始めから何でもかんでも扱えるではないです。仮にダウンロード出来る項目数に上限が無くても、何を解析するのか明確にしてからで無いと、無闇矢鱈にダウンロードしても意味がないですし。で、今回は秋から冬にかけての最低気温が0℃未満になった始めての日を毎年のデータとしてグラフにしていきます。
(今回0℃未満で扱いますけど、0℃以下とした場合はちょっと日付はズレるかと思います)
さてさて、早速データをダウンロードしようとしたのですが、一地点の最低気温だけでも毎日のデータを何年分も持ってこようとすると結構すぐにダウンロード条件に引っかかります。なので、今回は一地点のみで「長野(長野県)」のデータを持って来ることにします。
後はあれやこれやして、1910年〜2017年の108年分(!?)のデータから秋から冬にかけて0℃未満になった日を抽出していきます。108年分だと日数にして約4万日ですね…。1日1日、どこで0℃未満になっているかデータファイルを上から順にずーっと目で追って調べていく…。ホント、気が遠くなる作業で網膜に数字が残像として残るんじゃないかと思いました。疲れた。
(※作業状況の説明はあくまでもイメージで、文字通りの作業をしたとは限りません。実際の作業の進め方には大きな個人差があります)
結果をグラフにしてみる
さて、結果をグラフにすると以下のようになりました。横軸が西暦で、縦軸が秋から冬にかけて0℃未満に入った日です。ダウンロードしてきたデータの観測地点は「長野(長野県)」です。縦軸が下から上にかけて日付が進んでいくので、上にあるほど0℃未満になった日が遅い年ということになります。
全体を見るとだいたいは11月に入ってからで11月下旬までに収まっています。
最も早いのが1926年の10月21日。逆に最も遅いのが2004年の12月1日でした。
最近で10月のうちに0℃未満になったのは1983年の10月31日。1950年以前では10月のうちに向かえた日は結構ありますが、最近ではほぼ11月に入ってからですね。
グラフの傾向を見るにはちょっと上のグラフでは分かり難いので、5年間の移動平均を合わせたものも載せておきます。
移動平均をとっても結構上下してますが、最近のに注目すると11月中旬に収まってますね。あと、なんとなーく右肩上がりに見えるような気も。ただこれだけで温暖化がどうのこうのというのも早計で、観測地点が長野というのも考慮した方が良さそうです。長野は県庁所在地でもあって戦後では都市化も進んでます。グラフが右肩上がりに見えるのはそういった効果も踏まえて考えた方がいいでしょう。
まぁ今回はいつぐらいから寒くなっていたのかを把握するのが目的なので、大まかにさえ分かればいいわけです。あまりあれやこれや考えを発展させ過ぎると収拾がつかなくなるので、今回はここまでにしておきます。
ついでに調べた冬から春にかけていつ0℃未満の日が終わったのかもグラフにしておきます。最近の値を見るとだいたい4月の中旬くらいまでで終わっている感じですかね?
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