gnuplotのset terminalで選択出来る出力端末の種類についてのメモ
(もう少し詳しく言うとファイルに出力する場合はその後に「set output <出力先ファイル>」が必要)
で、公式ドキュメント(version5.2のもの)のPart IV Terminal types (p204)
gnuplot documentation
をざーっと目を通していたんですが、数がすごく多いですね…。並びがアルファベット順なので、これだとどんな種類があるのかがちょっと(かなり?)分かり難かったです。まぁ扱いとしてはgnuplotのシステム的には全て出力端末なわけでしょう。ただ人間が扱う上では種類別に分類して整理した方が分かりやすいかと。gnuplotが出たのが1986年ということらしいので、今から数えるともう32年前。数多くの出力先を見るとその間いろんな出力に対応してきた歴史のようなものを感じるわけですが、そうは言っても現在の状況からして何を選択すればいいかはさっと分かる方が便利です。
簡単には出力先がウィンドウなのか端末なのかはたまた別の何かなのかで分類出来そうです。ということでざっと分類してみると
- ウィンドウを開いて表示(Qt, Wxtなど)
- 画像ファイル(Jpeg, Png, Pdf, Svgなど)
- 特定プログラムのファイル(Tgif, Dxfなど)
- プログラミング言語で扱える形式(Canvas, Tkcanvasなど)
- テキスト表現(Dumb, Caca)
- TeX関係(たくさん)
- 各種コンソール(たくさん)
- プリンター(たくさん)
- デバッグ用(Debug)
あと気になる点として「cairo」という語が使われているものがいくつかありました。
- 例 : Pngcairo、Cairolatex、Pdfcairo、Epscairo
参考 - Wikipedia
TeX関係も数が多いです。TeXにはいろいろ図形描画のパッケージがあって、それらに個別に対応していたりするようです。
あとおもしろいものとしてアスキーアートみたいなテキスト表現の出力も出来るものもあります。DumbとCaCaがありますが、CaCaの方は実験的に採用されている段階らしくコンパイルに仕方によっては有効にされていない場合もあります。
試しにDumbでグラフをプロットするとこんな感じになります。
gnuplotでいくつも出力に対応しているといっても、例えばJpegで出力して別の変換プログラムでpngに変えたりとかも出来るわけで、そう躍起になっていくつも覚える必要もないかと思います。とりあえず自分の目的に合っているものや使いやすいものを絞って出力オプションを押さえていけばいいでしょう。
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