[読書日記] 『マルクスは生きている』 不破哲三

政権交代もしたし、たまには政治に関心を持とうというわけではありませんが、今回は

  『マルクスは生きている』 平凡社新書

を読んでみました。マルクス、名前はよく聞くんですけど、実際詳しく調べたことはないんですよね。とりあえず、共産主義の基礎を築いた人という認識しかありませんでした。

本の内容は、マルクス入門といった感じです。現代社会、アメリカを発端とする世界恐慌、そして日本における格差の問題などをマルクスの考えを通して書かれています。

途中、ちょっとそれは違うんじゃない?とか思うようなこともありましたけど、新書でマルクスの全てが分かるというのも無理な話なのでしょうがないです。


最後の章では、マルクスが描いたという未来社会(社会主義・共産主義)について述べられています。う~ん、確かに理想的な社会といえば理想的なんですけど、現実社会で実現するにはまだまだ社会が成熟していないというか、そもそも、資本主義の後に共産主義が訪れるのかわからないですからね。その辺りを自分なりに考えながら読んでいくとおもしろいかも?です。

現代社会でいうと、ヨーロッパではEUとして共同社会の構築の真っ最中ですし、アフリカでは資源競争が始まりつつあります。また、中国、インドなどの新興国の動向が一番の関心事(心配事)でもあります。
アメリカ、ロシアといった大国もいまだ健在ですしね。そのなかで、日本は…、う~ん、なんとなく存在感が薄まっていくのを感じる今日この頃です…。環境対策技術で世界をリードとかなんとか誰かが言ってたような気がしますが、どうなんでしょうかね?


さてさて、そんなこんなで世界はどんな方向に進んでいくのか、この本を読んで改めて考えてみました。

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