[雑談] 「交渉が決裂」という表現

 会社や国家間などの交渉についての報道で
「交渉は決裂したとみられます」
などという表現がされることを見聞きする。

 個人的には「決裂」というと、関係修復が不可能とか、 その後の事態が悪い方向にエスカレートしていくというイメージを抱く。これに対して一度双方が持ち帰って仕切り直す場合には「交渉は持ち越し」「妥協に至らず」などと言い表わすというイメージ。

 さて、将来的なことがどうなるかは誰にも分からないけれど、ある程度の予測は出来る。交渉について報道している報道機関などが交渉をどう捉えているのか、そして今後どう展開するのかというのを、その言葉のニュアンスから推し量ることが出来るだろう。
 ただそこに伝える側の願望が混じってくると、それにより表現が引きずられていくこともある。世の中、真正直に事実や報じる側の考えが伝えられることばかりではない。過剰な表現を用いることで注目を集めるようなことすらある。そして事実とは反する全くのデタラメ(フェイク)であったり、事実とフェイクが入り混ぜられている場合があったり。

 では「決裂」という表現がされた場合、それが一体どういった状況を指していることになるのであろうか?これには報道する各社が普段からどういったスタンスで物事を報じているかを捉えて、複数の機関からの報道を総合的に捉えて判断する必要がある。「決裂」という表現をした機関、それとは異なる表現で伝えた機関、それと海外メディアなど補足すべき情報は多岐に渡る。
 そしてまた時系列を辿ることも必要である。始め過激な表現で伝えられていたとしても、徐々にその勢いが衰えていくということもしばしば。そしてマレにそのままエスカレートしていくという場合もある。

 最終的にすべてが確定した後になら容易にそれまでの過程がどうであったかを判断することが出来る。しかし、状況が確定していない段階で限られた情報の中でどう判断するか。それは各人に委ねられた選択でもある。

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