gnuplot : 階段状にプロットするstepプロットスタイル(steps, fsteps, histeps)

gnuplotで階段状にプロットするstepsというプロットスタイルについて解説していきます。

階段状プロットとは?

 階段状プロットとはなんぞや?といっても、ちょっと言葉では説明し難いので実例を示すことにします。以下はそのグラフ。
これは
  • y = x
の関数を階段状にプロットしたもの。
gnuplot> set samples 15; plot x with steps
(そのままプロットすると階段が細かくなり過ぎるので、samplesでプロット点を少なくしてプロットしています)
 gnuplotではstepsというプロットスタイルを用いると、このようなグラフをプロットすることが出来ます。またsteps以外に同様な階段状プロットが出来るfstepsとhistepsというプロットスタイルもあります。
  • steps
  • fsteps
  • histeps
3つとも同じような階段状プロットが出来ますが、それぞれのプロットには特性があるので用途によって使い分けるといいでしょう。3つの違いは以下で簡単に説明していきます。

データファイルで階段状プロット

上の例では関数をstepsスタイルでプロットしましたが、データファイルにおいても同様にプロットすることが出来ます。

 まず用意したのは以下のグラフとなるようなデータファイル。stepsを用いずにそのまま点(points)と線(lines)でプロットすると以下のようになります。

これをsteps、fsteps、histepsでプロットすると次のようなグラフとなります。
(分かりやすくするため、点(points)プロットと一緒にプロットしています)
 上からsteps、fsteps、histepsの順にプロットしたグラフとなっています。3つとも同じデータファイルをプロットしていますが、それぞれプロットの仕方に違いがあることが分かるかと思います。

 やや分かり難くなりますが、1つのグラフに3つ一度にプロットすると以下のようになります。

まとめ

 実際、どういった場合にこのようなプロットを用いるかというのは考えどころですね。ある閾値で値が変化するような系なんて場合が当てはまりそうではありますが。


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