gnuplotの軸(axis)の設定 : 軸の小目盛りの設定(mxtics, mytics ...)

今回はgnuplotで軸の小目盛り(Minor tic marks)を設定する方法について説明していきます。設定項目としては以下の2つになります。
  • mxtics
  • mytics
実際にはこの2つの他にmzticsや各軸の第二軸などの設定項目もありますが、今回はこの2つに絞って説明することにします。
目盛りの説明より先に小目盛りの説明をしますが、通常の目盛りはデフォルトで表示されているのでとりあえずそちらは後回しにしてまた別のブログ記事に書くことにします(忘れてなければ)。

小目盛りとは

で、そもそも小目盛りとはなんぞや?というと、通常の目盛りの間にある小さな数字の付かない目盛りのことです。手書きの絵で説明するとこんなヤツのことです。


gnuplotではデフォルトの目盛りは以下のようになっています。目盛りだけで小目盛りは表示されません。


gnuplotで小目盛りを表示するには、明示的に表示することを指定する必要があります。

小目盛りを表示する方法

小目盛りを表示するための設定は以下のようになります。
gnuplot> set mxtics
この設定では自動で小目盛りが割り当てられることになります。表示は以下のようになります。


なおここではx軸に対してのみ設定していますが、y軸に対しても設定するには
gnuplot> set mytics
とします。


少目盛りの表示間隔をカスタマイズする

さて、小目盛りの表示間隔を自動ではなく任意の値で割り振りたい場合もあるでしょう。
この場合の設定方法は
gnuplot> set mxtics 3
となるのですが、ここで与えた「3」という数字はx軸の値で3ずつ表示することを表してはいません。 ここで与えている「3」という数字は、通常の目盛りの間にいくつ間隔を割り当てるのかを示しています。つまり「3」を与えると、目盛りの間に3つ間隔が出来るよう小目盛りが割り当てられます。

このへんは割り当ての考え方の話になってくるんですが、以下の図のような割り当て方になってると考えればいいでしょう。目盛り間を3分割するように小目盛りの線が2つ配置されます。


gnuplotの表示で見ると以下のようになります。


なので5分割にしたい場合は
gnuplot> set mxtics 5
とすればいいわけです。配置される小目盛りの線の数は5つではなく4つになります。

デフォルトの表示間隔に戻す

gnuplot> set mxtics

非表示にする

gnuplot> unset mxtics


小目盛りの表示について

mxtics、myticsでは表示間隔を設定するだけで、表示については特に設定はありません。例えば目盛りの向きを内側にするとか外側にするとかはこの設定では行うことが出来ません。表示に関しては目盛り設定(set xticsなど)の設定に従うようなので、もし小目盛りの表示を変えたい場合は目盛りの方と合わせて設定することになります。


その他、gnuplot関連のブログ記事


Amazon データ解析関連書籍など

コメント

スポンサーリンク


このブログの人気の投稿

Ubuntu Softwareが起動しないのでいろいろと調べてみる(Ubuntu 20.04.1 LTS)

gnuplotでプロットなどの色をcolornameの指定で変更する

Pythonのformat()を使って1桁の16進数でも2桁で出力する方法

gnuplot : プロット画像のサイズ指定について(set sizeとの違い)

gnuplot : グラフにグリッド線を描く方法(set grid)